自由を奪われるということ『ホワイトナイツ』 白夜(1985)
この映画は何度映画館に通ったことか、数え切れません。ストーリーはとてもシンプルなのですが、ダンスシーンや脱走シーンetcはこの配役で成り立ったともいえるのではないでしょうか。
ロンドンから東京に向う国際線が、白夜のシベリアのとある空港に不時着した。乗客の世界的なダンサー、ニコライ(ミハイル・バリシニコフ)は負傷しながらも、身元のわかるパスポートやクレジットカードをちぎってトイレに流した。彼は8年前、人生と芸術の自由を求めてアメリカに亡命し、祖国ソ連では犯罪者となっているのだ。病院のベッドで意識を取り戻したニコライに、KGBのチャイコ大佐(イエジー・スコリモフスキー)が笑みを浮かべていた。「おかえり、ニコライ」。ニコライは重傷者として拘留されマネージャーのアン(ジェラルディン・ペイジ)は、他の搭乗者と一緒に西側に移されることになった。
チャイコはニコライを新装されるキロフ劇場に再び登場させようと考え、その説得役として黒人のレイモンド(グレゴリー・ハインズ)とン連人妻ダーリヤ(イザベラ・ロッセリーニ)の夫婦に彼を預けた。
レイモンドは、かつてアメリカの国策に反対し、ニコライとは逆にソ連に亡命したタップダンサーである。だが、亡命当時は優遇された彼も、今ではシベリア公演のみが与えられた「自由」だった。監禁状態同様のあつかいにニコライは、レイモンドとダーリャをKGBの手先だと批難した。芸術の自由を得るために母国を捨反目しあった2人だが、やがて互いの立場を理解し、ニコライはダンスをすることを了解。
公けには意識不明とされたまま、彼はレイモンド夫妻とともにレニングラードヘ移された。
一方アンは、ニコライの身柄引渡しをアメリカ大使館に求めたが、交渉は難航していた。レニングラードでニコライは、かつての恋人ガリナ(ヘレン・ミレン)と再会、8年間の時間を2人は感慨深くふり返るのだった。ニコライが脱走を企てたとしてチャイコはダーリャを連れ去った。
ニコライはリハーサルを開始した。2人は見事なダンスを繰り広げる。
そして彼はダーリャに想いを寄せているように装い、彼女を取り戻した。そのころガリナはニコライのソ連脱出の決心に負け、秘かにアメリカ大使館と接触、脱出工作を手助けした。綿密な計画通りに3人はKGBの目を盗んで脱出を開始。だが、レイモンドはチャイコの目をそらすため、自らオトリとなり、ニコライとダーリャはアメリカ大使館に駆け込んだ・・・。
何日か経ったある日。深夜、レイモンドはチャイコに車で連れ出された。処刑か?不安に襲われるレイモンド。。。。g(oo映画より抜粋)
ニコライの創作ダンス、レイモンドのステップが合った時、もう2人の間には友情が芽生えていたと思います。レイモンドにしても出来るならアメリカへ帰りたいと思っていたとはず。でも手立てを知らなかった。。。執拗なまでに付きまとうKGBのチャイコ大佐。
照り続け、沈む事の無い白夜。。。気がおかしくなると人は言います。
自由を求めただけなのに、自由な芸術を模索しただけなのに、監獄のように見張られる日々です。
3人の脱走劇は、ある高級な一室に押し込められ、ニコライがダーリアにちょっかい出したという前提で喧嘩を始め、それを録音したテープを流し続けることで3人が部屋に居るように見せかけ、窓から縛ったシーツで階下まで降りると言う計画でした。
ところがチャイコ大佐が帰ってきてその頭上に3人目のレイモンドが。。。
レイモンドは引き返して2人を脱出させ、部屋から出て行き、チャイコ大佐に自分の妻を寝取られたと告白し、ウォッカを2人で飲み、酔いつぶらせようとします。でもテープの音声が同じ会話の繰り返しということを突き止められ、レイモンドは監獄に。
数日経ったある夜、レイモンドは暗い道を『まっすぐ歩け!』と言われ、後ろから銃殺されるとばかり思っていましたが、向こうからも人が歩いてきて『ハーイ、同士』と言ってすれ違うのです。
あっけに取られたレイモンドを待っていたのは、妻のダーリア、そして固く結ばれたニコライの顔でした。もう、私は何度観てもこの場面は忘れられません。
この映画で私が得たものは、亡命とは名の通り、命がけであり、一度自由を奪われた人間は半ば諦めて新しい人生を見つけそのかごの中で生きなければならないこと。そしてお互いの国の人質交換が名誉の為になされるとい事実です。そして国境を超えようと、色が何色であろうと信じ合えるということです。
そして、ラストに流れたライオネル・リッチーの『Ssy you Say me』は名曲としてグラミー賞を取りましたね。ではこの曲をお聞き下さい。













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