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2008年3月22日 (土)

私の好きな作品たち~倉本聰編

 倉本作品をドラマで観た事が無い人はきっといないでしょうね。最近では『優しい時間』など、テレビドラマの脚本家として、彼は多大な作品を手掛けてきました。昔は特にTBSの日曜ドラマの『うちのホンカン』をはじめとするシリーズでお茶の間を暖かくしていたのではないでしょうか。それから『前略おふくろ様』で萩原健一にはまったのは女性より男性のほうだったそうです。そうやって暫くはドラマブームが続いたのですが、年々バラエティのような番組や、2時間ドラマの出現などで彼は本を書くようになりました。そこHigashiyama_work25s でそれまで一緒に仕事をしてきた役者さんたちについて描いたものがありました。『さらばテレビジョン』、『新・新テレビ事情』などがそうです。NHKの『勝海舟』で渡徹也が降板し、松方弘樹に代わったことで仁科明子を取られてしまい、『うちのホンカン』も続けられなくなったと嘆く心優しい倉本氏・・・

 私がお気に入りなのは彼の話し言葉。つい移ってしまって、「~なのよね}が「~なのね」となったり、「~で」が「~なわけで」となったり・・・なんとなく、ほんわかとしいた話口調が彼のモチーフにもなっていると思うのです。そして彼の描く人物像は様々な背景があり、脇役であっても、こういう生まれでこういう育ち方をしたという詳細がメモられていること、ご存知でしたか?言葉は少なく、時だけが流れているような場は観る人に考える時間を与えているように感じます。
 以前書いたつかこうへい氏のように笑っちゃうんだけど、後でジーンとするのはたまりません。

 山田太一氏と向田邦子さんとは特に気があったらしく、向田さんが亡くなられた時はかなりショックだったようです。私も向田作品は好きなのでだんだんそういう方たちの作品が観られない、読めない事態は深刻に受け止めざるを得ません。
 昨今のドラマは原作がアニメだったりするものが多く、それを責める気はありませんが、人物描写に頭を傾げてしまうことがままあります。その時々の心の描写に解説めいた言葉など必要ないと思いませんか?

 倉本作品を待っているファンは沢山いるでしょう。また、優しい時間を私達に与えてください!

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