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2008年3月21日 (金)

私の好きな作品たち~つかこうへい編

 これまた兄の影響で、私は音楽と共に読書も大好きで、、夏目漱石、太宰治から最近ではミステリー東野圭吾、綾辻行人などなど、何でも読んでしまいます。ここ1年くらいは仕事にかまけて読めないのが悲しいです。どの作家にも一つ以上は大好きなものがあるのですが、特に私がお勧めしたいのは、本来は脚本家だったり、芝居の監督が書き下ろした作品です。 
 
といえば、ピンとくるのが倉本聰氏でしょうね。私がドラマを観ていHigashiyama_work24s て「あ、おもしろい」と思ったドラマの殆どの脚本家が彼でした。それから倉本氏は、北海道に移り住み、『北の国から』はドラマと同時進行で脚本の形に書き下ろされた本を毎週一話づつ読んだりしたものです。 

 それから、つかこうへい氏、彼も私には大きな存在でした。『蒲田行進曲』で直木賞取ったのがきっかけで読み出したのですが、何ともユニークでありながら、ペーソスなんです。    まだ風間杜男や平田満が芝居でブイブイ言わせていた頃はまだ興味もなく、『熱海殺人事件』が札幌で上演されたというのに行かなかったこと、後悔しています。
彼の場合は芝居、本、映画と同じ作品でも全く違う演出がされており、芝居が一番なのでしょうが、私は本という形がどこまでも創造を膨らませてもらえるので、好きなんです。『ジャイアンツは負けない』や『長島茂雄殺人事件』はジャイアンツファンなら泣いて喜ぶスト-リーになっています。

 団塊の世代の彼にとって、角材を振り回していた仲間たちが定期券を持ってサラリーマンになっている風景はどう映っていたのでしょう・・・ 

彼の描く女性は、例えば蒲田行進曲の小夏に代表されるように、一見片意地張って生きているように見えて、実はどうしようもないほどいじらしい女々しさをもっているというとろ。男性も言葉や態度は悪いけれど、そうしなければいられないほど、切ない部分を持っている・・・優しさを直接伝えられないはがゆさがたまらなく心を揺さぶるのです。
 私は乱暴な言葉や汚い描写は嫌いですが、つか氏の作品は何故だかすんなり受け止められるのは自分にも直接的に伝えられない、言葉が見つからないという経験があるからなのでしょうね。身近いればいるほど何かをしてもらうということが当たり前になってしまい、感謝や謝罪の言葉って面と向かって言えないものですよね。でも彼の作品に接して、少し身にしみて言動に移してみようかと思うようになれました。全ての作品を読み終えて、読んでる時はおかしかったり、笑ったりするのですが、後々心に残る作品が多いことにはきっと驚かされるに違いありません。私にとっても、宝物です。

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