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私の好きな作品たち~黒木昭雄

 警察小説ついて調べているといると面白い現実にぶつかってしまい、これは書くしかないと思い立ち、これもシリーズ化して記事に
していこうと思い立ちました。
 このような小説は時として善悪の区別がつかなくなのではと言う恐怖もありますが、あえて足を踏み入れようという探究心が私を動
かしているかのようです。

まず、私の中に飛び込んできた黒木昭雄氏の作品から触れていこうと思います。

1999年2月 巡査部長に昇進、警視庁退職。 退職後は、ジャーナリストとして警察内部の様々な問題や世間を騒がせた事件などの分析を、元警察官の視点で鋭く抉る。著書に『警察腐敗』(講談社)、『警察はなぜ堕落したのか』『栃木リンチ殺人事件』『神戸商船大学院生殺人事件』(いずれも草思社)などがあります。
  
 今回取り上げたのはまず、『臨界点』です。この小説を書く上でMunku2 黒木氏はこう述べてます。『警視庁を退職し、ジャーナリストに転身した直後の99年秋、神奈川県警の不祥事を皮切りに国民の怒りに火をつける事件が各地で頻発した。連日のように繰り返される不祥事報道に押され、とうとう「警察刷新会議」なるものが発足した。しかし、国民が期待した「外部監察制度」は警察庁の激しい抵抗にあって立ち消えになる。現状を見る限り刷新会議によって警察が再生したとは言い難い。むしろ多くを学んだ分、警察の組織的悪事はより一段と巧妙化したとさえいえる。
 警視庁警察職員服務規程の第六条にはこう書かれている。
「職員は、国民の信頼及び協力が警察の任務を遂行する上で不可欠であることを自覚し、その職の信用を傷つけ、又は警察の不名誉となるような行為をしてはならない」 警察経験を持つジャーナリストとして、私は看過することのできない警察庁キャリアの問題点を
小説に代えて表現せざるを得なかった。』と。

  東京湾晴海埠頭の沖合で男性の死体が発見された。検視で首には紐状のものによる圧迫痕、側頭部には擦過打撲傷群を認めたため、所轄の月島東署は殺人事件の可能性が高いと判断。遺体を医大の法医学教室に回すとともに、捜査本部を設置した。指紋照合の結果、被害者は元警視庁巡査部長でジャーナリスト中川一邦と判明。そして司法解剖での所見も頭蓋内損傷及び頸部圧迫による窒息死、殺人を示唆していた。
 

ところが、司法解剖を執行した法医学教室から捜査本部に届いた“精密鑑定”なる報告書には、前回の所見を覆し、事故死を意味する“溺死”の文字。それを受け、捜査本部はわずか3日で解散した。警視庁捜査一課の楠木宗一郎警部補は、一連の経過に不審を抱き、月島東署刑事・菊山エリカ、大都新聞社社会部記者・新城康之らとともに、極秘で事件の再調査を開始した。調べが進むにつれ、楠木らは中川が命をかけてまで追い続けていた衝撃の事実の断片に遭遇する。それは日本全国を未曾有の大混乱に陥れる重大な機密だった。追う者と追われる者が錯綜する中、次第に明らかになっていく事件のどす黒く暗い闇。真相の核心にたどり着ついた楠木たちを待ち
受けていたのは……!! 

 この作品は2006年に書かれたものでもうご存知の方もいると思いますが、私にはとても新鮮でかつ大胆なこの小説を読まない手はないとハードボイルドの世界に入り込みました。警察内部の人間しか解らなかった、いえ、内部でも解らないことが次々と起こるこの作品は現役警官であればもみ消されていた作品なのかと思うと背筋がぞっとします。

 そして2007年10月26日に発売される『秋田連続児童殺人事件』・・・まだ私達の記憶にも新しい事件が本格警察小説として登場します。決して人事ではないこんな身近な事件を黒木氏はどう斬ってくれるのでしょうか。是非読みたいものです。

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