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私の好きな作品たち~深田祐介編

 深田氏とも出会いは最近解ったことなのですが、スチュワーデス物語でした。当時は誰もが憧れたスチュワーデスものの作家さんとは露知らず深く反省しています。でも確か、直木賞を取られた作品は全く違った作品ではなかったでしょうか・・・

 調べてみると、サラリーマン作家と呼ばれていた時期があったそうですね。小説『空港』が群像新人文学賞候補となったのに続き、1958年小説『あざやかなひとびと』で、第7回文學界新人賞受賞、さらに直木賞候補ともなりましたが、その後日 本航空に入社し、文壇の第一線を離れたそうです。同社ではロンドン駐在員や広報室次長などを歴任しました。

 70年代後半から盛んな執筆活動を再開、1976年最初の著作であるエッセイ『新西洋事情』で、第7回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。1978年から毎年直木賞候補となり、経済小説『炎熱商人』で1982年に第87回直木賞を受賞。これを機に日本航空を退社し作家活動に専念することになります。その後も1987年『新東洋事Mone10情』で文藝春秋読者賞を受賞。

 私が気になるのはやはり、『炎熱商人』です。ですが調べても在庫が無く、やむなく『暗闇商人』という本をみつけました。その内容を読んでびっくり。

 イギリスに子連れで留学中の元女優・佐久間浩美が突如、ベルリンで北朝鮮関係者に拉致された。ロンドン駐在の商社マン安原は事態の異常を察し、浩美の安否を確かめようとするが、すでに浩美は北朝鮮・平壌に移送された後だった。浩美は平壌の招待所に監禁され金正日のもとに連行される。そこで彼女が強要されたのは屈辱的な任務だった──。北朝鮮による日本人拉致事件と連合赤軍によるさまざまな国際事件を彷彿させる問題作。

1990年当時、拉致の実態はここまでわかっていた!これは衝撃です。1978年から現在まで何ら進展のない北朝鮮拉致問題だったとは・・・

 このようなノンフィクション作品に我々はもっと近づくべきだと思いました。もう人事では済まされない現実なのですから。

 他には『深田祐介の憂国十番勝負』は興味深い作品に仕上がっていると思います。人脈の深さを考えさせられます。『さらば麗しきウィンブルドン』や『闇からの逃避行』も世界中をめぐった深田氏ならではの視点で捉えられ素晴らしいと思います。でもあえて
私は『高麗奔流』をお勧めしたいです。
 

 韓国で北朝鮮の工作員が9年ぶりに逮捕されたという。もう盧武鉉政権下の韓国は北朝鮮と戦争をしていたことなど忘れてしまったのかと思っていたから驚いた。でもよく考えれば忘れるはずがない。北朝鮮がソウルに向けて掘った秘密のトンネルが韓国側に発
見されて以来、観光名所となっており、隠すことなどできなくなっているのだから・・・

信じ難い真実を突きつけられるとリアクションも取れなくなってしまうのですね。

 これを期にノンフィクションにも挑戦しようとしているのでした。

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