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2009年2月18日 (水)

私の好きな俳優たち~藤村俊二編

 愛称おひょいさんでおなじみの藤村さん。もともと振り付け師だったこと、ご存知でしたか?演出家を志して早稲田大学第一文学部演劇学科に進学。理論偏重の教育に飽き足らず中退し、東宝芸能学校舞踊科を第1期生として卒業しました。

 日劇ダンシングチーム12期生として1960年に渡欧し、イギリスやフランスを巡り、このとき本場の芸の水準に驚いて舞踊家の道を断念し、帰国後、振付師に転向。ザ・ドリフターズの大人気番組『8時だョ! 全員集合』(TBS)やレナウン「イエイエ」のCFの振り付けも担当しました。

 それからは、昭和37年 俳優としてテレビでの初レギュラーの座に着きました。昭和44年頃から 『巨泉・前武ゲバゲバ90分』『カリキュラマシーン』「ぴったしカン・カン」など人気番組で活躍されていましたね。

 近頃私が頭から離れないのは映画『ラジオの時間』です。ただOhyoi001 の守衛のおじさんかと思いきや昔はSE(効果音)は全部自分達で作り出していた、それをやってのけたのがおひょいさんだったのです。花火の効果音などは最高でしたよね。久々に笑った映画でした。

 他にも
くるみ割り人形(1979年3月3日公開 インド風名士 サンリオ製作)
日本の黒い夏─冤罪(2001年3月24日公開) - 藤島教授 役 
Quartet カルテット(2001年)- 藤岡俊吉 役
ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT(2001年7月20日公開) - 木本研作博士 役
子ぎつねヘレン(2006年3月18日公開) - 上原教授 役
初恋(2006年6月10日公開) - 柏田バイク店店主 役
デスノート / デスノート the Last name(2006年) - ワタリ 役
L change the WorLd(2008年) - ワタリ 役

と知的な部分とひょうきんな役となんでもこなせる役者さんだと思います。

特にお勧めは『日本の黒い夏─冤罪』と『デスノート / デスノート the Last name』です。おひょいさんは脇をしっかり固めてくれています。地味でも派手でもない、本当に喫茶店で時々しゃれた事を言うダンディなマスターという感じですが、私は『カリキュラマシーン』で育ったのでおひょいさんをみるとつい、港で『さようなら~。さようならはうと書いておと読むのよ~』なんて子供向けなのに大人が体当たりでしている演技に感動したものです。

 『日本の黒い夏─冤罪』は1995年6月上旬、長野県松本市に住む高校生の島尾エミと山本ヒロは、松本サリン事件報道の検証ドキュメンタリーを制作していました。NHK長野放送局をはじめとするテレビ局が取材を拒否する中で、ローカルテレビ局「テレビ信濃」は取材に応じるといいいます。報道部長の笹野、そして記者の浅川・圭子・野田の口から誤報につながった原因が語られました。
 被疑者不詳の殺人事件として捜査していた長野県警松本警察署は、事件の第一通報者である神部俊夫の自宅を家宅捜索して薬品を押収。その中に青酸カリがあったとの警察からのリーク情報から、マスコミは「青酸カリから毒ガスを発生させた」と一斉に報道するのですが、笹野は過去に誤報を伝えた経験から、裏付けが取れない以上は青酸ガス発生説の報道を取り止めるとの判断を下すのです。
 その後毒ガスが「サリン」と断定。テレビ信濃では大学教授・藤島から得た「サリンは薬品をバケツで混ぜ合わせて簡単に作る事ができる」との証言を放送したが・・・。熊井は自身の母親が理科教師を勤めていた当時の長野高等女学校(現・長野県長野西高等学
校)の校長に河野義行の祖父が就任していた縁で、幼少の頃に河野家に出入りしていた経験から河野家の家風をよく知っており、当初より「河野は事件に関わっている疑いが濃厚である」とのマスコミ報道についても「シロ」ではないかと感じていたという。また、熊井の初監督作品『帝銀事件 死刑囚』での取材経験になぞらえて、犯行は極めて専門的な知識が必要であって「素人」では不可能である点や、確たる証拠がないまま容疑者を自白に追い込む警察の捜査手法が明らかになった事も、熊井が制作へ傾倒させる一因でした。
 構想以前から日活社長の中村雅哉から「社会性が濃厚で、文化的にもレベルが高い作品の構想を考えておいて欲しい」と依頼されていた事もあり、本作品の制作が決定したそうです。

 『デスノート / デスノート the Last name』は死神のノート「デスノート」を、ひとりの天才・夜神月(やがみ ライト)が入手する。そして、その日を境に、世界の犯罪状況は一変してしまう。犯罪者を裁く法に限界を感じた月は、世の中を変えるため、ノートの力で凶悪犯を次々と粛清し始めたのだ。そして、この奇妙な連続殺人事件を調査する警察から、大きな期待を寄せられている人物がいた。警察を裏から指揮し、数々の難 事件を解決してきた世界的名探偵Lである。
 天才同士の戦い、求める世界の違いから起こったこの闘いに勝つのは死神の力を持つキラか、それとも警察を動かすLか。
 月はキラ対策本部に加入することに成功する。そして、月とL、2人が対峙し壮絶な頭脳戦が始まった。もう一匹の死神レムによりデスノートを手に入れたキラに心酔する少女、弥海砂(あまね ミサ)は自らの寿命と引き換えに、顔を見るだけで相手の名前と寿命が見える死神の目を得て、さくらTVを利用し、自身を「第2のキラ」と称して、キラを否定する者を消し去っていく・・・多くの人が興味を持った作品だと思います。前編・後編とも夜神月役が藤原竜也さんだったことも頷けます。

話を戻しますね(最近話しが横道にずれるんです・・・ごめんなさい。

 人生70歳代に入ったことを「初めてだから楽しみ」と目を輝かせる藤村Ohyoi003俊二さん。振り返ることはあっても後悔も反省もしないという言葉の後に、「だって言った言葉を返せなんて言えないでしょう」と茶目っ気をきかせます。
 いまを代表する「大人が惹かれる大人」といえる方ですね。芸能界で活躍する一方、バー「O'hyoi's」(オヒョイズ)を経営していることはご存知に方も多いはずです。店のロゴマークにはオーナーの藤村さんのシルエットがあしらわれている。芸能人が経営する店は、いわゆる名義貸しオーナーの形が多いのですが、藤村さんは仕事の合間を縫って店に立つなど、実際に現場での経営を行っています。ちなみに、このお店には「お客様にサービスするのが当たり前だから」という粋な理由で、サービス料はないそうです。

 「僕はわりと〝しょうがないや?タイプなの。例えば、今までゴルフであそこまで飛んだけど飛ばなくなっちゃったのも「しょうがないよ」と思う。同じように飛ばそうなんて思って飛ばないと落ち込むんじゃない。ゴルフをしに行くわけで、落ち込みに行くわけじゃないんだからね。僕は人と比べることから不幸が始まると思っている人だから、人と比べないの。それより自分の好きな車、好きな服装。そこが起点のほうが自分自身が楽しい。大車輪を回るおじいちゃんいるでしょ。すごいと思うけれど、同じことやったら僕なんて腕は抜けるわ複雑骨折するわ、でしょ。やりたいと思わないもん(笑)。勘かもしれない。やってもしょうがないやというね。」とさらっとおっしゃる(ここではおひょいさんとは呼ばずに)イギリス紳士藤村氏。

「体にはガタがきているけれど、それは武器にするものが少なくなった証拠なの。でもね、年を取ったという武器があるでしょ。見えないとか、聞こえないとか、覚えてないとか(笑)。忘れちゃったとか言っておけば良いんだからね。爺の特権ですよ(笑)。年を取って出来なくなることが増えたどころか、実際に楽ですよ。長距離歩けないけど、歩く必要もなくなってくるわけだから。
  僕は本来はせっかちなんだけれど、一つ心に留めているのは、「元気」「勇気」「陽気」っていう言葉があって、この三つの「き」さえあれば何でも出来るんだけれど、それでも出来ないことがある。「時」という「き」があるんだそうですよ。これは自分じゃどうにも出来ない。だから何も慌てることはないんですよ。」ともおっしゃてくれました。

 素敵な言葉だなと思いませんか?そして素敵な歳をとっている・・・私も「50になるのが楽しみ」といってみようかしら・・・

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