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2009年3月27日 (金)

私の好きな映画監督~北野武編

 武さんのねたはピンからキリまでありますが、私はあえて映画人の武さんに注目しています。それから俳優としても。

 1997年、映画『HANA-BI』が、第54回ヴェネツィア国際映画祭で日本作品として40年ぶりとなる金獅子賞を受賞。発表直後、たけしさんは「異分野出身者でも大きな賞を取れると示すことができ、これから映画目指す者に刺激になったと思う」と語りました。授賞式では「また日伊同盟を組んで他国を攻めよう」と英語でスピーチ。帰国時の記者会見で現地の土産物屋で購入した金獅子像のミニチュア(約280円)を披露して笑いをとりましたね。

 その後、2005年4月、フランスの『カイエ・デュ・シネマ』創刊600号記念号の特別編集長を務めるようになりました。。カイエ・デュ・シネマは300号から100号毎に映画人を編集長に招いて記念号を発行しており、過去に記念号の編集長を務めRock184 た映画監督は、ジャン=リュック・ゴダール(300号)、ヴィム・ヴェンダース(400号)、マーチン・スコセッシ(500号)などがいます。

 2005年4月、東京芸術大学で新設された大学院映像研究科の教授および映画専攻長に就任しました。

 「キタノ映画」のビジュアル面での最大の特徴は、「キタノブルー」と評される青の色使い。また、多くの作品で登場人物の「死」が描かれ、青みの深い画面のもたらすひんやりした映像感覚とあいまって、全編に静謐な不気味さを醸し出しています。
 こうした一貫したカラーを持つ一方で、撮影時のアングルや編集のリズム、自身の絵画の導入、CGによるエフェクトなど、一作ごとに新たなチャレンジや創意も感じさせる。映像に一層の格調高さを与えている久石譲の音楽(3作目以降)も「キタノ映画」には重要な存在です。監督作品については、

・その男、凶暴につき(1989年)
ヨコハマ映画祭・監督賞
(第63回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第8位、第11回ヨコハマ映画祭日本映画ベストテン第2位)

・3-4×10月(さんたいよんえっくすじゅうがつ)(1990年)
トリノ国際映画祭・特別賞
(第64回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第7位、第12回コハマ映画祭日本映画ベストテン第4位)

・あの夏、いちばん静かな海。(1991年)
第46回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞
第13回ヨコハマ映画祭・作品賞、監督賞
第65回キネマ旬報賞・読者選出日本映画監督賞
第16回報知映画賞・最優秀監督賞
第34回ブルーリボン賞・作品賞、監督賞
(第65回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第6位、第13回ヨコハマ映画祭日本映画ベストテン第1位)

・ソナチネ(1993年)
タオルミナ国際映画祭・「カリッディ金賞」
コニャック国際映画祭・批評家賞
※イギリス国営放送BBC「21世紀に残したい映画100本」に選出
(第67回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第4位、第15回ヨコハマ映画祭日本映画ベストテン第3位)

・みんな?やってるか!(1995年)

・キッズ・リターン(1996年)
第51回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞
第39回ブルーリボン賞・監督賞
第7回文化庁優秀映画作品賞・長編映画部門
第6回日本映画プロフェッショナル大賞・監督賞
(第70回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第2位、ヨコハマ映画祭日本映画ベストテン第1位)

・HANA-BI(1998年)
ヴェネチア国際映画祭・グランプリ(金獅子賞)
ニューヨーク国際映画祭・ヨーロピアン・アカデミー賞「スクリーン・インターナショナル賞」
サンパウロ国際映画祭・批評家賞
オーストラリア映画批評家協会賞・外国作品賞
第53回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞
報知映画賞 邦画部門・最優秀作品賞、最優秀監督賞
第41回ブルーリボン賞・作品賞、監督賞
第49回芸術選奨・文部大臣賞映画部門
(第72回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位、第20回ヨコハマ映画祭日本映画ベストテン第3位)

・菊次郎の夏(1999年)
第54回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞
第1回文化庁優秀映画賞・長編映画部門優秀映画賞
(第73回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第7位、第21回ヨコハマ映画祭日本映画ベストテン第5位)

・BROTHER(2001年)

・Dolls(2002年)
ダマスカス国際映画祭・最優秀作品賞
第4回文化庁優秀映画賞・長編映画部門優秀映画賞

・座頭市(2003年)
ヴェネチア国際映画祭・監督賞
シッチェス・カタロニア国際映画祭・グランプリ
トロント国際映画祭・観客賞(グランプリ)
第58回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞
第77回キネマ旬報賞・読者選出日本映画監督賞
(第77回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第7位、第25回ヨコハマ映画祭日本映画ベストテン第3位)

・TAKESHIS'(2005年)

・監督・ばんざい!(2007年)
ヴェネチア国際映画祭・監督ばんざい!賞
アキレスと亀(2008年)
テサロニキ映画祭・ゴールデン・アレクサンダー賞(同映画祭の大Rock026 賞で、最優秀作品賞もしくは名誉賞にあたる。)
パストーネ・ビアンコ賞2008(白い杖賞)

とありますが、私は『あの夏、いちばん静かな海。』が大好きです。他の作風とは違って、映画評論家の淀川長治氏は「ビートたけしと言う人は、お年寄りの事を馬鹿にしたりするので嫌いだったが、この映画を観て考えが変わった、一度会いたい」という旨の発言をしていましたし、また蓮實重彦氏もこの映画を絶賛しています。

たけしさんが『文藝春秋』で勝新太郎と対談した際(これは1994年文芸春秋社刊行の勝新対談集「泥水のみのみ浮き沈み」に収録された)、勝氏から「お前、この映画撮ってて気持ち良かっただろ。でも観る側にすれば、これ程キツイものはないよ」と言われました。 黒澤明に高評価されたが、一方でよくわからないラストシーンはいらなかったと指摘されます。これに対して武さんははサービスだったとしています。(「黒澤明が語る日本映画論」より)
 脚本家の笠原和夫氏は当初この映画を酷評しましたが、後に北野映画全体への評価を改めています。その際に脚本執筆についての要諦をまとめた「骨法十箇条」を記しました。

 『座頭市』も爽快でよかったですね。私も淀川さん同様好きなこと言ってる嫌な人だと思っていましたが、年々好きになってきた方です。俳優としても、もっと活躍して欲しいですね。歳をおう毎に魅力的になる俳優さんを私は大好きです。

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