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2009年4月15日 (水)

私の好きな作品たち~いとう斗士八編

 いとう斗士八さんという名前はよく観ますがどんな作品を手掛けてきた脚本家さんなのか、私も実はよく解っていませんでした。でも『家なき子』、お昼の『温泉へ行こう』くらいは知っていますよね。後は2時間ドラマの巨匠といえるほど、単発が多い作家さんなのです。

 ザ・テレビジョン第1回ドラマアカデミー賞最優秀作品賞・ザ・テレビジョン特別賞受賞(ピュンピュン&池田動物プロダクション)・主演女優賞受賞(安達祐実)・主題歌賞受賞対象作品。天使の顔をした11歳の少女は「金」しか信じない悪魔だった!?貧乏と世間の冷たさの中で育った相沢すず(安達祐実)は金に異常に執着するように。家を失った彼女は親類を渡り歩きますが、その先々で受けるイジメと闘いつづけます。脚本の高月真哉は野島事務所の若手。御都合主義の展開が逆に伝統的な物語性の持つ面白さを生み出して中高生を中心に賛否両論の人気をよびました。犬の名前は企画書の手伝いをした龍居由佳里がわが子の名前にしたところそのまま採用されてしまったといいます。「同情するなら金をくれ!」と叫ぶ主人公の台詞は1994年の流行語大賞を受賞しましたね。なお一部資料では、この台詞が「同情するなら金をくれ!」ではなく「金おくれ!」が正しい、との記述があります。本放送開始時の宣伝資料では確かに「金おくれ」との記載がみられます。

 映画では、クリスマス・イヴの夜、すずは相棒リュウの為にケーキを盗み、販売員に捕まってしまいます。人々の嘲りと同情の視線の中、すずを助けたのJansem_work06s は、サーカスの団長・磯貝でした。しかし彼は、身寄りのない子供たちを安く買っては、団員としてこき使っている悪党で、すずもまたそのサーカス小屋に連れて行かれるのでした。ところが、その小屋にはすずの意地悪な叔母・京子と、その娘・真弓がいました。真弓たちのいじめに遭うすず。しかし、そんな彼女に優しく接する少女がいました。その少女の名は恵。実の兄のように慕っている稔という青年と共に、サーカスの花形である空中ブランコ乗りとして活躍している少女です。でも、恵は生れつき心臓が弱く、練習中に倒れてしまいます。そんな彼女を見て稔とすずは、稔の実の父親であるらしい、県会議員の南条に恵の手術代を借りに彼の元を訪れますが、けんもほろろに取り合ってもくれませんでした。そこで、医師・黒崎に頼むことを思いついたすずは、彼の病院へリュウを走らせ、自分は恵の代わりを務めようと、稔の指導の下、空中ブランコの練習に励むのです。「いそがいサーカス」の公演初日、リュウに案内されてやって来た黒崎によって恵の応急手術が行われました。恵は一命をとりとめ、すずも空中ブランコを成功させます。しかし、中央政界への進出をもくろんでいる南条にとって、自分の過去の汚点となる稔と恵は邪魔な存在。そこで、恵が入院した病院の医師を買収して、恵を殺害した南条は、続いて稔とすずをサーカスのテントごと、事故にみせかけて焼死させようと火を放ってしまいます。でもその時、稔が昔愛した女との間に出来た子であることを知った南条は、稔を救おうとして自らの命を落としてしまいます。その後、稔は別のサーカスに入団し、すずはまたリュウと共に孤独な生活に帰っていくのでした。

 私はすずの実直さの裏返しのような言動に今の子供たちの歪んだ心を見たような気がします。信じて欲しい人に信じてもらえない・・・子供にとってこんな残酷な事はないと思います。せめて親が信じてあげないと子供は救われません。子供が出すSOSに気付かないで取り返しのつかない事が起きるケースは沢山あります。誰もがすずの様に芯が通って撃たれ強い訳ではないのです。『家の子に限って』という考え方もどうかと思いますが、安心できる場所が家庭であることはとても大切ですよね。

 でも、もし私に子供がいたら・・・と考えると末恐ろしくなるのですが・・・

 私は子供の頃、全く親にかまってもらえませんでした。兄は何かと問題を起こして叱られていて、それを見て育った私は、「要領がいいのよね」なんて言われ、憤慨したものですが、ただかまってくれない両親の働く姿を見てきただけで、親のような立派な大人になりたいと思っていました。父親に威厳のあった時代の話ですが・・・親を馬鹿にするなんてとんでもない、そんな時代があったのです。だから私は向田邦子さんの作品に惹かれるのかもしれませんね。

 『温泉へ行こう』も、主役の薫ちゃんの頑張りについ『頑張れ!!」と言ってしまう私です。
 割りとミーハーな私なのでした。

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コメント

My coder is trying to persuade me to move to .net from PHP. I have always disliked the idea because of the expenses. But he's tryiong none the less. I've been using Movable-type on a number of websites for about a year and am concerned about switching to another platform. I have heard excellent things about blogengine.net. Is there a way I can import all my wordpress posts into it? Any help would be greatly appreciated!

投稿: Carolyn Springer | 2015年12月26日 (土) 13時35分

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