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2009年5月15日 (金)

私の観たい映画『60歳のラブレター』

 先日、『大様のブランチ」でも取り上げていた作品、『60歳のラブレター』はぜひ観たいと思っています。

 大手建設会社の専務、橘孝平は、定年を期に離婚が決まっていました。会社を出て向かったのは、若い愛人の住むマンション。これまでは家庭と会社のために働いてきましたが、定年後は愛人と二人でベンチャー企業を共同経営し、若いスタッフと共に本当にやりたい仕事をやるのだといいます。しかし、大手企業重役だった橘にとって現実は思ったほど甘くはありませんでした。一方、離婚して自由になった妻・ちひろは、友達も増え、恋のチャンスが巡って来ていました。

 家族や社会のために働いてきた人たちが、第二の人生をどう生60sai001 きるか考える年代である60歳。全国から寄せられた手紙をまとめた書籍「60歳のラブレター」を原案に、タイプの違う三組の夫婦の人生模様を挟み込み、等身大の60歳の姿を描いた、真の意味での大人のラブストーリーです。社会的成功は出来たが心は満たされない人、平凡な人生だと思ってきたけど、それが幸せだったと気付く人…様々な幸せの形を提言し、観る人全てが共感するストーリーとなっているそうです。中村雅俊と井上順が、本来のイメージとは逆の不倫夫と堅実な男やもめを演じているのに注目。監督は『真木栗ノ穴』の深川栄洋氏、脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』の古沢良太氏です。古沢作品は前に取り上げましたが、面白いこと、お墨付きのようです。

 試写を見た方に伺うとホノボノとして、何処ににもころがっているようで、我が身を考えさせる映画でしたとのこと。60歳近くのカップル3組のラブストーリーで、コミックタッチで描いてあり観やすく作ってあります。
 定年を迎える会社人間の旦那を持つ夫婦。魚屋を営みいつも顔を突き合わせている夫婦。むつかしい年頃の娘を持つ妻を亡くした男と独身を続けてきた翻訳家の女。三組三様の身につまされる、お話展開となっています。キャストも、それぞれにピッタリとはまっている気がします。熟年離婚あり熟年恋愛ありで青春回帰を思い起こさせます。
 魚屋夫婦の口は罵っているが心の中は、お互いを案じあっている感じがよく出ています。綾戸智恵とイッセー尾形のコンビが絶妙な夫婦を演じきっています。言うならば、熟年青春映画の感じです。
 人は、それぞれの理由で、それぞれの立場で自分で考えて、考え違いに気がつかないことを、思い起こさせます。自分を表現すること、自分を素直に人に伝えることが下手な団塊世代の方々に、是非にも鑑賞していただきたい作品の一つだと思います。

 《中村雅俊/原田美枝子》《井上順/戸田恵子》《イッセー尾形/綾戸智恵》この団塊の世代の三組がグランド・ホテル・・・失礼ながら《役所広司》ならぴったりな役柄だと…。
別に中村雅俊の演技が劣っているということではなく、どうにも彼には、かつての<青春映画>の幻影が付きまとうからです。しかし、もう定年の役を演じる歳になったのですね・・・長年連れ添った間柄でなければ出せない<何気ない所作>まで再現している点は感心しました。
 空気みたいな関係って、羨ましいですね。
日常に染み付いたルーティーンから来る可笑しさ…。脚本60sai002 家は古沢良太、テレビドラマ『アシ!』でデビュー。そう、あの傑作ドラマを書いた人です。シリアスとコミカルの配分が良いですねぇ。心に突き刺さる《言葉》がいくつもありました。
 きっと、それぞれが誰かに感情移入して見てしまうのでは?団塊の世代ならではのコネタにも頷いてしまいます。
 きわめて、撮影はオーソドックス。幾分、マンガチックにした点もあるけど、これも分かりやすさを優先したと考えれば納得のいく演出。過剰過ぎない音楽も効果的。
 各々のラブレターがベタなのに一ひねりしてあり、見ていてジ~~~ンとなります。大人世代に向けたラブファンタジーですね。
…そうだ、これは青春映画だ。なるほど中村雅俊がキャスティングされたはずだ。(ん?)といったお声を拝聴して、参考にさせていただきます。60なんてまだまだだなんて思っていたら坂を転げ落ちる勢いで年を重ねて、歳と体調だけは若ぶるわけにもいかず、自分が60の姿など想像もできませんでしたが、確実にやってくるのですね。昔は60と言えば隠居の身でしたが、今は働かなければなりません。

 そう、両親に映画のチケットをプレゼントしたら喜んでくれるでしょうか。

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コメント

こんばんわ(*^_^*)
今日は曇って涼しく快適でした。

おもしろそうですね。
わたしも昔栄光の団塊世代(^_^;)
身につまされるのでしょうね。
それにしても、中村雅俊、原田美枝子、井上順、そんな役をするようになったのですね。
時代はかわりますね~。
原田美枝子とかかっては小憎い小悪魔、あこがれたものです(^_^;)
>自分を素直に人に伝えることが下手な団塊世代、確かにそうかもですね。
今の若い人みたいに、くちゃくちゃ女性にお世辞いうなという雰囲気がありました。もちろん妻にも(^_^;)
とこさんに推奨されて嬉しいです(*^_^*)

yukidarumaさん、こんばんわ(*^_^*)
思っていたけれど、yukidarumaさんは心優しいですね。
優しい人はかえって現代生きにくいような気もします。
がんばってください。
応援してます(*^_^*)

投稿: KOZOU | 2009年5月16日 (土) 19時47分

こんばんわー(^^)

「綾戸智恵」というと歌っているところしか見たことありませんでした。女優職もやっているのですね!すっかり最近はテレビみないもので、知りませんでした(汗)
60歳のラブレターっていいですねぇ。この前東京の下町でおばあちゃんおじいちゃんが手をとって歩いてるのをみてジーンときました。

そうですねーうちの父も60ですが、働いています。
早く就職して楽させてあげたいですね(^^;)

投稿: yukidaruma | 2009年5月15日 (金) 20時54分

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