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2009年5月26日 (火)

私の好きな建築家~アントニオ・ガウディ編

 1873年から1877年の間、ガウディはバルセロナで建築を学んびました。学校では、歴史や経済、美学、哲学などにも関心を示したほか、ヴィオレ・ル・デュクの建築事典を友人から借りて熱心に読んでいたとも伝えられています。また、学業と並行していくつかの建築設計事務所で働き、バルセロナのシウタデラ公園やモンセラートの修道院の装飾にも関わりました。

 アルバイトをしながら苦労して学校を卒業したガウディは、内装Gaudei003_2 や装飾の仕事を手掛け始めました。そしてガウディの建築の良き理解者であると同時に、彼の生涯の友ともなるバルセロナを代表する資本家アウゼビ・グエルと出会います。 パリ万国博に出品された手袋店のショーケースを見てガウディの才能を見て取ったグエルは、彼の想像力を引き出すかのように次々と斬新な計画を持ち掛けます。 グエル邸、グエル公園、コロニア・グエル教会など、ガウディの建築にはいくつもグエルの名前が冠してあります。

 1883年、ガウディはサグラダ・ファミリア聖堂の主任建築家に任命されました。以後、彼はこの建築の設計に壮年から晩年に掛けての40年以上を費やし、しかも1917年からは他のいっさいの仕事を断ってこれに専念していいます。
  サグラダ・ファミリアの主任建築家として名声を得たガウディは、バルセロナとその近郊の多くの重要な建築物の設計を手掛ける。特に途中で建築が中止されてしまいましが、コロニア・グエル教会地下聖堂は彼の最高傑作と言われています。

 一時、精神的に困難な時期を迎えたガウディは、自殺も考えるようになりました。なんとか危機を乗り切った彼はしだいにサグラダ・ファミリアの設計に没頭するようになり、自ら閉居し些事に一切構わなくなったといいます。
 1926年6月7日夕刻、ガウディはバルセロナ市内で路面電車にはねられました。学生時代はダンディなことで有名だった彼も、まるで浮浪者のような格好だったために病院に収容されるのが遅れたといいます。そして10日午後5時、市内サンタ・クルース病院で死去すしました。 遺体はサグラダ・ファミリア聖堂に埋葬されました。
「悪魔か、天才か」。ガウディの卒業設計<大学講堂>を見たビリャール教授はこうつぶやいたといいます。

人間技ではないこの建築物は『悪魔か天子か」といわれたこともわかる気がします。画腕時に関する書籍も浮上に多くあり、読んでみたいと思います。

 19世紀末のバルセロナでは、カタルーニャ独自の文化を作ろうという運動が高まっていました。これが「モデルニスモ」と呼ばれ、フランスの「アール・ヌーボー」に並ぶ、 近代主義の思想でした。ガウディーは、このモデルニスモを代表する一人でした。 建築はいかに
才能があっても、良き理解者である施主に巡 り会わなければ、良い作品を作ることは出来ませんが、ガウディーはグルエ氏という良きパトロンを得、数々の作品を作りました。

  グエル公園は、未来の住宅地を構想して造られた60棟の分譲住宅地でしたが、 買い手が付かず、工事は途中でストップし、商業的には失敗に終わりました。住宅は二棟だけ完成し、一棟はガウディーの住宅となったので、実際 には一棟だけが売れたことになります。あまりにも先進的、あまりにも夢を 追い過ぎたので、販売価格も驚くほど高かったのかもしれません。商業的には失敗に終わりましたが、この土地は市に寄贈されグルエ公園として一般に公開されて、人々の目を楽しませてくれています。

 ガウディは"モデルニズム"と呼ばれる建築を含むカタルーニ ャの芸術工芸運動の真っ只中に生きました。この時代にヨーロッパ全体に広がった工芸運動、フランスとベルギーでは「アールヌーボー」、ドイツでは「ユーゲント・シュティール」 、スペインでは「モデルニズム」と呼ばれています。ガウディは彼の手がけた作品の多くをバルセロナ市内に発表しました。彼は今までに誰も見られなかったような大胆なデザインと斬新な形を持つ建物などを建設し、それらはその当時の注目の的でした。

 そしてサグラダ・ファミリア(カタルーニャ語:Sagrada Familia)はスペイン、バルセロナに建設中の教会。サグラダ・ファミリアとは「聖家族」を意味します。民間カトリック団体「サン・ホセ協会」が、貧しい人々のために聖家族に捧げる贖罪教会として建設を計画した
ものです。
 初代建築家フランシスコ・ビリャールが無償で設計を引き受け、 1882年3月Gaudei00419日に着工したが意見の対立から翌年に辞任。その後を引き継いで2代目建築家に任命されたのが、当時は未だ無名だったアントニ・ガウディでした。以降、ガウディは設計を一から練り直し、1926年に亡くなるまでライフワークとしてサグラダ・ファミリアの設計・建築に取り組みました。ガウディは仔細な設計図を残しておらず、大型模型や、紐と錘を用いた実験道具を使って、構造を検討したとされています。それらを含め、弟子たちがガウディの構想に基づき作成した資料などは大部分がスペイン内戦などで消失してしまっています(模型も破片になってしまった)。この為、ガウディの死後、もはや忠実にガウディの構想通りとはならないこの建築物の建造を続けるべきかという議論があったが、職人による伝承や大まかな外観のデッサンなど残されたわずかな資料を元に、時代毎の建築家がガウディの設計構想を推測するといった形で現在も建設が行われている。北ファサード、イエスの誕生を表す東ファサード、イエスの受難を表す西ファサードはほぼ完成しているが本来は屋根がかかる予定であり、またイエスの栄光を表すメインファサードのある南側は未完成です。完成すれば、イエスの12使徒を象徴した12本の塔が立ち並びます。
 東側の生誕のファサードでは、キリストの誕生から初めての説教を行うまでの逸話が彫刻によって表現されている。3つの門によって構成され、左門が父ヨセフ、中央門がイエス、右門が母マリアを象徴しています。中央の門を構成する柱の土台には変わらないものの象徴として亀が彫刻され、中央の柱の土台にはりんごをくわえた蛇が彫刻されています。また、門の両脇には変化するものの象徴としてカメレオンが配置されています。中央門では、受胎告知、キリストの降誕、祝福をする天使、東方の三博士や羊飼い達などが彫られています。左門ではローマ兵による嬰児虐殺、家族のエジプトへの逃避、父ヨセフの大工道具などが彫られ、右門には母マリア、イエスの洗礼、父ヨセフの大工仕事を手伝うイエスなどが彫られています。
 西側の受難のファサードには、イエスの最後の晩餐から磔刑、昇天までの有名な場面が彫刻されている。東側とは全く異なり、現代彫刻でイエスの受難が表現さGaudei001れており、左下の最後の晩餐から右上のイエスの埋葬まで「S」の字を逆になぞるように彫刻が配置されています。最後の晩餐→ペテロとローマ兵たち→ユダの接吻と裏切り→鞭打ちの刑→ペテロの否認→イエスの捕縛→ポンティウス・ピラトゥスと裁判→十字架を担ぐシモン→ゴルゴタの丘への道を行くイエスとイエスの顔を拭った聖布を持つヴェロニカ→イエスの脇腹を突くことになる槍を持つ騎兵ロンギヌス→賭博をするローマ兵→イエスの磔刑→イエスの埋葬と復活の象徴、そして鐘楼を渡す橋の中央に昇天するイエスが配置されています。
 最近の予測では、完成は2256年前後と言われています(ただし、完成目標はガウディ没後100周年目の2026年としている)。建設開始から長い年月が経っているため、建築と並行して修復も行われています。10ユーロを入場料兼寄付として集めており(2008年8月現在)、その収入で建造及び修復が進められています。誰もが憧れを持つ教会ですよね。

 ガウディに乾杯!!

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コメント

とこさん、おはようございます。
今朝は冷えます。

ガウディ、名前とサグラダ・ファミリアの奇抜な建築ぐらいしか知らなかったのですが生涯がよくわかりました。
ほんとにあの教会はすごいですね。もちろん写真とかでしか知らないのですが実物を見れば驚嘆するんでしょうね。
グエルといういい理解者、パトロンに恵まれたのですね。
いかに天才といえどその出会いは貴重だったのでしょうね。
そして熱心なカトリックで教会の建築に没頭したのですね。
その後ずっと建築を続けていることに西洋人の粘り強さを感じます。石の建築物は歴史に耐える強靱なものですね。
天使か悪魔か、彼は天使として教会を建築したのでしょうね。
死もそのような唐突なものだったのですね。
浮浪者と間違われたというのは哀れですね。
いい勉強になりました。
ありがとうございました。

いつもコメントありがとうございます。
以下にコメントをコピーさせていただきます。

最近ちょっと手抜きかな(^_^;)。またテキスト書きます。
ほんとに雨を初め季節感を表す言葉は日本語、豊富のようですね。雨ももっとあるようですね。
わたしも紫陽花大好きです。子供の頃を思い出します。
ほんとに北海道は梅雨はないですね。じとじとした毎日が続くとうらやましくなります。からっとして気持ちいいのでしょうね。
他方植物には梅雨も必要なのだなーとも思いますが。雨の風景は情緒がありますね。おぼろげで、はかなげでしっとりとした日本情緒を感じますね。上手な写真とかで見るとしびれます。

投稿: KOZOU | 2009年5月26日 (火) 09時21分

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