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2009年6月 8日 (月)

私のすきな作品たち~伴一彦編

 私が伴さんを意識したのは『スチュワーデス刑事』でした。福岡県立福岡高等学校、日本大学芸術学部映画学科脚本コース卒業。在学中に石森史郎に師事しました。1981年頃から本格的に脚本家の活動を始めていました。言われてみれば、『うちの子にかぎって』『パパはニュースキャスター』、『誰かが彼女を愛してる』などはみんな伴さんの脚本で、観てた、観てたの渦でした。

 『七瀬ふたたび』と言えば解るでしょうか。その日、わたしは目覚Nanase001 めた。ひとを超えた、未知の力に。「孤独なエスパーたちの出会い 仲間との絆 そして戦い」。他人の心の声を聞くことのできるテレパス(精神感応力者)、七瀬。「なぜ自分に、こんな力が備わっていたのか」。死んだ父が自分の能力の誕生にかかわっていたことを知り、彼女の旅ははじまる。七瀬が出会うさまざまな未知能力者たち。仲間に支えられ、七瀬は父の謎を探り、自分たちを狙う大きな力と戦う。明らかになる衝撃の真実、そして七瀬たちを訪れる大いなる最終章…火田七瀬は老人ホームで働く母親思いの女性である。母の死をきっかけにテレパシー能力にめざめた七瀬は、死んだと聞かされていた父・精一郎が実は生きているかもしれず、まだ自分が幼いころ、精一郎によって自分に特殊な力が与えられたことを知る。

七瀬は精一郎の生前の足跡をたどり、かつての父の研究仲間である科学者・藤子と知り合う。藤子の話を聞き、精一郎の死への疑惑は深まる。七瀬は父の謎を解き明かすための旅の電車のなかで、その電車が事故にあうことを予知する青年・恒介、同じテレパシー能力をもつ少年朗と出会う。恒介もまた、かつて精一郎の能力開発実験に参加したことで未知の力を呼び覚まされた人間だった。七瀬は恒介の勤めるマジック・バーで働き、親のいない朗とともに暮らしながら、精一郎の秘密への手がかりを探しはじめる。七瀬たちの行動に疑念を抱く刑事・高村は、七瀬たちを徹底的に追跡する。悪意をもつ未知能力者たちとの対立、明らかになる精一郎の隠された過去、そして七瀬たちを狙う謎の組織との戦い。やがてついに七瀬たちは、人類の命運を左右しかねない未知能力の真実に直面する…という、超能力者であるが故の苦悩や葛藤を描く筒井康隆氏のSF小説およびそれを原作として1979年以降、数回にわたり制作されたテレビドラマでです。小説は第7回星雲賞を受賞しました。2008年なので記憶に新しいと思います。それに『喰いタン』東山紀之さんが見事3枚目を演じてくれました。

 田村正和さんが演じることが多かった番組のなかでも『うちの子Papa001 にかぎって』は、田村正和さんが小学校の教師役に挑戦。悪ガキたちの行動から大人社会を風刺し、大いにお茶の間に話題を集めましたね。「小学5年生の子どの発言や行動を通して大人や社会を風刺するコミカルでシニカルなドラマでした。二枚目路線だった田村正和さんに、ちょっぴり頼りない石橋先生のキャラが見事にハマッっちゃたのです。

 それ以田村さんの2枚目半的な役は続き、『パパはニュースキャスター』でも、酒を飲むと記憶が飛ぶ、独身主義のニュースキャスター・鏡竜太郎の元に、12年前に酒の席で口説いた3人の女との間に出来た娘が現れ、いきなり3人の父親になるというコメディドラマが出来ました。レギュラー終了後も1994年までスペシャルで放送され、3人の娘の名前がすべて「愛(めぐみ)」である。鏡竜太郎が“身を固めるから”と女を口説く時、“娘が出来たら何と名付ける”と訊ねられ、決まって「愛情の『愛』書いて『めぐみ』、愛に恵まれるように」と答える事から。スペシャル版で、「愛」は母親の名前であることが判明するのです。

 翌年に『パパは年中苦労する』という類似ドラマが制作されました。'80年代の子役全盛期の傑作ドラマででしたね。
巽耕作、41歳、新進気鋭の作曲家。10年前に結婚し、4人の子供をもうけたが、離婚。子供達は別れた妻が引き取り、彼は優雅な独身生活を送っています。女には勿論モテるが、口説いた女に振られる事も多く、実は、子供好きな彼、つい酔って子供の写真を見せてしまうのです。ある日、離婚した妻が突然蒸発してしまった。彼は、置き去りにされた子供達の面倒を見なければならなくなってしまいました。(冒頭ナレーションより)”このドラマは、噂のプレイボーイが子育てに悪戦苦闘する、聞くも涙、語るも涙の........喜劇である”

 等など、田村さんが子供と絡むドラマが6本も当時ありました。でも私はあえて『スチュワーデス刑事』に優先順位を1位としたいのです。
日本航空の国際線担当客室乗務員3人組が、乗務機に乗り合わせた乗客(多くは著名人)に関係する事件に遭遇する、という形で展開される「トラベルDajka001 グルメミステリー」なのです。このドラマは日本航空が全面的に協力しており、その為関係者のアリバイトリックに航空ダイヤ(撮影当時の時刻表を使用)を巧みに利用したものが用いられていました。また毎回、日本も含めフランス、ドイツ、イタリア、カナダ、及びヴェトナムなど日本航空の就航地でロケが行われている他、同社社員がエキストラとして出演しているというのです。
シリーズ物のサスペンスドラマでは珍しい楽屋落ちや出演者に関する内輪ネタを巧みに取り入れた演出が好評を博し、2005年に放送された第9作目までの平均視聴率が19.3%という人気シリーズでした。しかし、主演3人の内、財前直見と水野真紀が結婚(ちなみに財前さんの夫は、この番組のプロデュース・演出を担当した本間欧彦である)し、スケジュールがきつくなった事もあり、2006年1月13日放送の第10作目を区切りとしてシリーズは終了しました。現在のところDVD化されていません。
 番組が始まった当初、一般的に「スチュワーデス」という愛称で呼ばれていた主人公たちの職業は、その後、業界内で正式に使用されている「客室乗務員」に名称が統一されましましたが、シリーズ物という事もあり、「スチュワーデス」という愛称がそのまま使用されているのも軽々しくなくてよかったと思っています。

ところが、『初雪の恋 ~ヴァージン・スノー』がいきなりQVD化ですよ。『スチュワーデス刑事』はまだなのに!!
 この作品は日韓合同作品で、「初雪の日にデートした恋人たちは幸せになる」--そんなソウルの恋人たちの間で信じられている言い伝えから生まれた、一途な恋の物語です。陶芸家の父親に同行して、京都に転校してきた韓国の高校生ミン(イ・ジュンギ)は、七重(宮崎あおい)と出逢ってひと目ぼれ。日本と韓国の文化の差を乗り越えて、七重は少しずつミンに心を開いていき、やがて2人は初雪の日にソウルの石垣道を一緒に歩くことを誓うようになる。だが、七重の家庭には事情があり、七重はミンに心を残しながらも、祇園祭の宵山の夜を境に、突然、ミンの前から姿を消してしまうのです・・・

『 ストレートニュース』も面白かったですね。ストレートニュースとは、報道用語で、キャスターのコメントや特集コーナーなどを一切挟まず、起きた事件や出来事のみを放送する報道番組のこと―。低視聴率で打ち切り寸前の報道番組「ストレートニュース」のプロデューサーとなった、矢島俊介。「事実の裏側に隠された真実を伝える」と言った報道姿勢で、自ら現場に出向き型破りな指揮を執り、周囲の困惑や反発を招くのだが・・・。報道の現場に働く20人にも及ぶメインキャスト達が繰り広げる人間模様。緊張感溢れるリアスナストーリーが冴える社会派エンターテイメントドラマでした。放送中は毎週、号泣!スピード感と迫力があってハラハラドキドキ!そして様々な問題提起。そのうえ泣かずにはいられない内容でした。

 これらを通して伴さんについて思うこと、純愛を書きたいけれど、ヴェールをかぶせて3枚目ぶっているんじゃないかと、作品を観て感じずにはいられませんせした。ドタバタの中にも、ちゃんと芯がある、だから殆どのドラマがDVDになているのでしょうね。

 あまり視聴率を気にせず、マイペースで邁進して欲しい脚本家さんでした。
 

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コメント

こんにちわ。
こちら少し青空が見えます。
温度が上がらずいいです。
伴一彦さん知りませんでした。(^_^;)
「七瀬ふたたび」は評判になったようですね。ストーリーをとこさんの記事で読んでおもしろいと思いました。筒井康隆氏は嫌悪感があり敬遠していたのですが、ドラマになれば別ですよね。
田村正和さん、大活躍ですね。ちょっと大根の気は感じるのですが(^_^;)そこがまたいいところなのでしょうね。
テレビドラマ、ほんとに多様ですね。
折を見て見てみます(^_^;)

とこさん、いつも丁寧なレスありがとうございます。ほんとに感謝いたします。
レスを書いていますのでいつかご覧になってください。

投稿: KOZOU | 2009年6月 8日 (月) 14時51分

はじめまして
すごい芸術家評論家なのですね。
できないけど
茶々も見習わないと・・・

投稿: 茶々 | 2009年6月 8日 (月) 05時25分

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