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2009年9月

2009年9月 7日 (月)

私の好きな俳優~メル・ギブソン編

 本名はMel Columcille Gerard Gibson。11人兄弟で育ったメルさん。父親の事業の失敗で68年にオーストラリアに移住。高校を卒業し、奨学金を受けながら国立演劇学校に学ぶ(この時期ジェフリー・ラッシュと同居生活を送っていたとか)。76年「メル・ギブソンの青春グラフティ」で映画デビューしました。79年、「マッドマックス」のオーディションで主役を得て国際スターに。また「ティム」ではオーストラリアのアカデミーと呼ばれるサミー賞で主演賞、新人賞を受賞。「誓い」はオーストラリアで空前のヒットを飛ばしました。以降、82年「危険な年」でハリウッドに進出。

 幾つかの作品をへて87年「リーサル・ウェポン」でスターとしての地Meru003 位を確かな物にしました。また、93年「顔のない天使」で監督デビュー。95年「ブレイブハート」ではアカデミーの作品、監督賞を受賞。製作者としても広い才能を示しました。2004年には監督第2作目となる「パッション」を製作。キリスト最後の12時間を描いた本作は、多くのハリウッド関係者が及び腰となるなか、約30億円もの私財を投じて執念の映画化、様々な物議を巻き起こしながらも映画は世界各地で空前の大ヒットを記録、メル自身も出資金をはるかに上回る巨額のギャラを手にする大成功を収めることとなりました。79年、看護婦だったロビンと大恋愛の末、結婚。現在は7人の父親です。

 かなり前のお話ですが、『ウェーサル・リポン、面白いよ。』の言葉につられ、観たのが始まりでした。言われたとおり『いかれた奴』という名がふさわしい、でもストーリー展開も、おばかなコンビも最高でした。

 家庭思いの黒人刑事と自殺志望の刑事が、麻薬組織を潰滅させるまでの警察アクション。製作はリチャード・ドナーとジョール・シルヴァー。監督は「レディホーク」のリチャード・ドナー。脚本はシェーン・ブラック、撮影はスティーブン・ゴールドブラット、音楽はマイケル・ケイメン、エリック・クラプトンが担当。出演はメル・ギブソン、ダニー・グローヴァーほか。ドルビー・ステレオ。シーズン4まで観ましたよ。

監督業にも乗り出しており、1995年の『ブレイブハート』でアカデミー監督賞を受賞していますね。

 中でも私のお気に入りは『顔のない天使』でした。

 それまでのアクションスターがまるで別人のようにそれも、将来に不安を抱く少年と、過去の呪縛から逃れられない元教師の理解と友情を描いたヒューマン・ドラマです。メル・ギブソンが友人のプロデューサー、ブルース・デイヴィと設立したアイコン・プロ第一回作品で、ギブソンが初監督と主演を兼ね、製作をデイヴィーが手がけています。イザベル・ホランドの小説を、本作が初の劇場映画のマルコム・マクラーリーが脚色。撮影は「パトリオット・ゲーム」のドナルド・マッカルバイン。音楽は「心の扉」のジェームズ・ホーナーでした。

 1968年の夏、メイン州の高級避暑地にノースタッド家が恒例のバカンスにやって来ました。姉と妹とはそれぞれ父親が違うという複雑な家庭に育った12歳の少年チャック(ニック・スタール)の夢は、名門ホリフィールド士官学校に入学することMeru001 。家族から孤立している彼は、朝鮮戦争で死んだという父のわずかな記憶だけを心のよりどころにしていました。避暑地には事故で顔半分にやけどを負い、人目を避けるように暮らす、元教師のジャスティン・マクラド(メル・ギブソン)がいました。
 チャックは彼に自分の個人教師になってほしいと頼みますが、マクラウドは誰も教える気はないと断りました。でも、いつしか2人は心を通い合わせ、友情が芽生えるのです。勉強に打ち込むうちに、2人は教えること、学ぶことの喜びを取り戻していきました。チャックはマクラウドの事故のことを聞き出そうとしますが、彼は決して語ろうとしませんでした。ある時セックスの現場をチャックに見られた姉は怒りから、彼の父の本当の死因を明かしてしまいます。父はアルコール依存症で、精神病院で悲惨な最後を遂げたと聞かされたチャックは、雨の中をマクラウドの元にかけつけます。彼は動揺するチャックを家に泊めました。

 母親の連絡を受けてマクラウドの家を訪れた保安官は下着姿のチャックを見つけて母親の元に連れて帰るばかりか、以後は彼に会うことを禁じてしまいます。

マクラウドは10年前、教え子を乗せた車で事故を起こして死なせたばかりか、その時、車内で性的虐待を行っていたかどで投獄されていたのでした。自分とマクラウドの間には何もなかったと言っても町の人々は信じてくれなません。町を発つ日、チャックは母の目を盗んでマクラウドに会い、事故当時の真相を聞きました。「真実は自分が信じることにある」と言う彼の姿に無実を確信したチャックは、士官学校の入試に向けて旅立ちました。

みごと合格したチャックはマクラウドの家を訪れますが、そこには誰もいません。4年の歳月が過ぎ、チャックは卒業式を迎えました。人込みの彼方には懐かしいあの後ろ姿が・・・その後ろ姿はゆっくりと振り向くと、嬉しそうに手を振っていました・・・・

 どうですか?いいお話ですよね。まさに顔など要らない天使だと想いました。彼としては異色ですが、これからはこんな作品にもっと出演して頂きたいですね。

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2009年9月 1日 (火)

私の観たい映画~『明日の記憶』

 かねてより、観たいと思いつつ、行けない映画、それが、『明日の記憶』でした。

 広告会社の営業マンとして働く雅行は、時に家庭を返り見ないほど仕事に没頭してきた。大きなプロジェクトと娘の結婚を控え、忙しい日々を送っていたが、50歳を前にしたある日、原因不明の体調不良に襲われる。ミーティングを忘れたり、部下の顔が思い出せず、心配になった雅行は病院を訪れ、医師から「若年性アルツハイマー」の診断を受ける。そんな雅行を、妻の枝実子は献身的に支え、一緒に病と闘うことを決心する……。

『私の頭の中の消しゴム』でも注目された「若年性アルツハイマ ー病」をテーマに、病を背負った働き盛りの男性と、彼を支える妻の絆を描いた感動作品です。

 当たり前だった風景が記憶から消えていく恐ろしさを、渡辺謙さAsuenokioku001 んが卓越した演技力で見せています。

また、辛さを心の内にひた隠しながら、最後まで夫の傍にいることを決めた妻を、樋口可奈子さんが熱演。監督は、ユニークな映像で独特の世界観を発揮する堤幸彦氏。複雑な感情表現が必要なドラマで、新境地を開いています。

原作は、第18回山本周五郎賞を受賞した、荻原浩の同名小説。忘れてしまうことの恐れと、忘れられてしまうことの痛み、それらを乗り越え、なお笑顔を見出していく夫婦の姿が、深く心に残る---

 これが私が読んだgoo映画での情報源となりました。ロスでも紹介され、中でもロサンゼルス・タイムズ紙は「『硫黄島からの手紙』『SAYURI』などこれまでのハリウッドでの抑圧された典型的な役柄とは懸け離れ、動と静の幅のある演技を見せている」と渡辺さんの演技力を高評価されました。また、ロイター通信は「米国の観客は『硫黄島-』『ラストサムライ』とはまったく違った渡辺謙を見ることになるだろう」と配信しています。

 この映画の源には渡辺健さん白血病だった頃の闘病生活があり、ハリウッドで原作を読んだ渡辺さんは自分を重ね合わせ、内容に対し深く感動し、原作者である荻原浩に映画化を熱望する手紙を直接送り、映画化されることになったそうです。

 若年性アルツハイマー病・・若年性アルツハイマー病も老年性と同じように、最初は、もの忘れが増える、日付や自分のいる場所がわからなくなる、感情表現など精神活動が低下する、といった症状が見られますが、老年性よりも病気の進行が早く、症状も重くなる傾向が見られます。
 また、働きざかりの40、50代でアルツハイマー病を発症するわけですから、家計や介護などさまざまな面で問題がおこります。

 しかし、若年性アルツハイマー病は、老年性のように誰もがかかる可能性がある病気ではありません。若年性アルツハイマー病の原因は、遺伝によるものがほとんど。ごく大まかにいって、アルツハイマー病の原因となる遺伝子に異常がある人は、40代でも発病する可能性があるのです。原因となる遺伝子は次々と見つかっていますが、まだ研究は半ばで、しっかりした遺伝子診断ができる状況ではありません。また、万が一発症しても、発症初期より前の「前駆期」段階で発見し、適切なケアを受けることができれば、病気の進行を遅らせることができます。

 必要以上に病気の発症をおそれることはありませんが、私たちは「痴呆」を遠い先のことと考えがち。同じようなミスが続いても、「年のせいだ」と軽く考えてしまうものです。しかし、「自分だけはぼけるはずがない」と思うのはすこし楽観的すぎ。とくに家族にアルツハイマー病を発症した人がいる場合は、日ごろからかすかな兆候を見逃さないようにしたいものだとお医者様は言っておられます。
 

 こういった知識など殆ど持たない私達は突然いろんなことが記憶から消えていく不安に耐えられるのかというのが、今回の映画の見所であり、共に暮らすもの立ちにとっても大きな決断なのだと思います。

 重いテーマなのに 鑑賞後にとても明るい気持ちになれるのは、ラストで渡辺さんがが一番身近な妻を妻と覚えていられなくなったのに、彼女をみて、Watanabekenn002 懐かしい、はにかんだような、そして、これからこの人とちょっと話しをしてみたいな、というような表情を樋口可南
子さんに対して見せるシーンがあるそうです。渡辺さんのその演技力にとことん引き込まれるでしょうし、樋口さんがその短い瞬間にすべてを悟り、それを受け入れ、新たな出会いとして歩き始める(という演技力もまたすごい)強い心に感動させられると想像しています。渡辺さんは樋口さんが好きだし、樋口さんはそんな渡辺謙が好きなのです・・・。
  

 なんとなく夫婦になってしまった、こんなんでいいのか?と後で思う夫婦って多いと思うのですが、よく考えるとその”なんとなく”は実はとても奥が深くて、自覚してないけど、自分にとってとても大事な人を選んでいるのだろうなと気づくに至りました。

渡辺さんが観たくて観ようと思った映画ですが、樋口さんもきっとあっと息をのむ演技を見せてくれそうで楽しみでなりません。

 現実はとてもじゃないが映画のように格好よくいかないと思います。もっともっと悲惨で、たいていの妻は「ずっと貴方のそばにいます」なんて言葉ではなく、たいていは無言で、この先どうしていこうかと悩み始め,離婚してしまう夫婦も多いそうです。

老人性ならば介護は大変でもまだ諦めもつきますが,若年性の場合は進行が早いだけに現実として受け止めにくく,その悲惨さは映画の比ではないと思いますが、私はこの映画を観てそこの所を今一度再確認する良い機会だと思えてまりません。

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