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2009年9月 1日 (火)

私の観たい映画~『明日の記憶』

 かねてより、観たいと思いつつ、行けない映画、それが、『明日の記憶』でした。

 広告会社の営業マンとして働く雅行は、時に家庭を返り見ないほど仕事に没頭してきた。大きなプロジェクトと娘の結婚を控え、忙しい日々を送っていたが、50歳を前にしたある日、原因不明の体調不良に襲われる。ミーティングを忘れたり、部下の顔が思い出せず、心配になった雅行は病院を訪れ、医師から「若年性アルツハイマー」の診断を受ける。そんな雅行を、妻の枝実子は献身的に支え、一緒に病と闘うことを決心する……。

『私の頭の中の消しゴム』でも注目された「若年性アルツハイマ ー病」をテーマに、病を背負った働き盛りの男性と、彼を支える妻の絆を描いた感動作品です。

 当たり前だった風景が記憶から消えていく恐ろしさを、渡辺謙さAsuenokioku001 んが卓越した演技力で見せています。

また、辛さを心の内にひた隠しながら、最後まで夫の傍にいることを決めた妻を、樋口可奈子さんが熱演。監督は、ユニークな映像で独特の世界観を発揮する堤幸彦氏。複雑な感情表現が必要なドラマで、新境地を開いています。

原作は、第18回山本周五郎賞を受賞した、荻原浩の同名小説。忘れてしまうことの恐れと、忘れられてしまうことの痛み、それらを乗り越え、なお笑顔を見出していく夫婦の姿が、深く心に残る---

 これが私が読んだgoo映画での情報源となりました。ロスでも紹介され、中でもロサンゼルス・タイムズ紙は「『硫黄島からの手紙』『SAYURI』などこれまでのハリウッドでの抑圧された典型的な役柄とは懸け離れ、動と静の幅のある演技を見せている」と渡辺さんの演技力を高評価されました。また、ロイター通信は「米国の観客は『硫黄島-』『ラストサムライ』とはまったく違った渡辺謙を見ることになるだろう」と配信しています。

 この映画の源には渡辺健さん白血病だった頃の闘病生活があり、ハリウッドで原作を読んだ渡辺さんは自分を重ね合わせ、内容に対し深く感動し、原作者である荻原浩に映画化を熱望する手紙を直接送り、映画化されることになったそうです。

 若年性アルツハイマー病・・若年性アルツハイマー病も老年性と同じように、最初は、もの忘れが増える、日付や自分のいる場所がわからなくなる、感情表現など精神活動が低下する、といった症状が見られますが、老年性よりも病気の進行が早く、症状も重くなる傾向が見られます。
 また、働きざかりの40、50代でアルツハイマー病を発症するわけですから、家計や介護などさまざまな面で問題がおこります。

 しかし、若年性アルツハイマー病は、老年性のように誰もがかかる可能性がある病気ではありません。若年性アルツハイマー病の原因は、遺伝によるものがほとんど。ごく大まかにいって、アルツハイマー病の原因となる遺伝子に異常がある人は、40代でも発病する可能性があるのです。原因となる遺伝子は次々と見つかっていますが、まだ研究は半ばで、しっかりした遺伝子診断ができる状況ではありません。また、万が一発症しても、発症初期より前の「前駆期」段階で発見し、適切なケアを受けることができれば、病気の進行を遅らせることができます。

 必要以上に病気の発症をおそれることはありませんが、私たちは「痴呆」を遠い先のことと考えがち。同じようなミスが続いても、「年のせいだ」と軽く考えてしまうものです。しかし、「自分だけはぼけるはずがない」と思うのはすこし楽観的すぎ。とくに家族にアルツハイマー病を発症した人がいる場合は、日ごろからかすかな兆候を見逃さないようにしたいものだとお医者様は言っておられます。
 

 こういった知識など殆ど持たない私達は突然いろんなことが記憶から消えていく不安に耐えられるのかというのが、今回の映画の見所であり、共に暮らすもの立ちにとっても大きな決断なのだと思います。

 重いテーマなのに 鑑賞後にとても明るい気持ちになれるのは、ラストで渡辺さんがが一番身近な妻を妻と覚えていられなくなったのに、彼女をみて、Watanabekenn002 懐かしい、はにかんだような、そして、これからこの人とちょっと話しをしてみたいな、というような表情を樋口可南
子さんに対して見せるシーンがあるそうです。渡辺さんのその演技力にとことん引き込まれるでしょうし、樋口さんがその短い瞬間にすべてを悟り、それを受け入れ、新たな出会いとして歩き始める(という演技力もまたすごい)強い心に感動させられると想像しています。渡辺さんは樋口さんが好きだし、樋口さんはそんな渡辺謙が好きなのです・・・。
  

 なんとなく夫婦になってしまった、こんなんでいいのか?と後で思う夫婦って多いと思うのですが、よく考えるとその”なんとなく”は実はとても奥が深くて、自覚してないけど、自分にとってとても大事な人を選んでいるのだろうなと気づくに至りました。

渡辺さんが観たくて観ようと思った映画ですが、樋口さんもきっとあっと息をのむ演技を見せてくれそうで楽しみでなりません。

 現実はとてもじゃないが映画のように格好よくいかないと思います。もっともっと悲惨で、たいていの妻は「ずっと貴方のそばにいます」なんて言葉ではなく、たいていは無言で、この先どうしていこうかと悩み始め,離婚してしまう夫婦も多いそうです。

老人性ならば介護は大変でもまだ諦めもつきますが,若年性の場合は進行が早いだけに現実として受け止めにくく,その悲惨さは映画の比ではないと思いますが、私はこの映画を観てそこの所を今一度再確認する良い機会だと思えてまりません。

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コメント

こんばんは
アルツハイマー病、怖いですね。
相手が自分の事を徐々に分からなくなっていってしまうなんて。
私の祖父が晩年そうでした。
そこまでも頻繁に接する事が無かったのですが、あのうつろな目は、今でも覚えています。
そして、私自信、18歳の時に父親を亡くしたのですが、その後、記憶が出来ずに、覚えた事をすぐに忘れてしまう症状がありました。
家に鍵をかける事や、朝食べたものや、とても普通の事を。
でもこれは精神的に「起きた事柄を忘れたい」と体が自然に反応していただだけで、それから1年程で、普通位の記憶力には戻る事が出来、良かったのですが。
でも、とても怖かったです。「このままどんどん忘れていってしまったらどうしよう。」って、「物事が分かる今しか考えて行動出来ないのかな。」って。
とこさんの記事では遺伝が大きいとのお話ですが、私の祖父がそうであったので、「自分自身、将来も気をつけなくては。」って思いました。
どうもありがとうございました。

投稿: Marunaga | 2009年9月 9日 (水) 23時16分

 とこさん、こんばんわ!!!

  映画は見ていないのですが原作を読みました。
 世の中にこんな悲しい病気があるという事に驚いてしまいました。
 生きることすら忘れてしまう病気というのが衝撃でした。

 映画は見たいと思いつつも原作読んでいるせいか、逆に手が出しにくい感じがします。
 映像化されたのはきついような気がしたので。
 でもラストシーンは見てみたいです。
  

投稿: おりえ | 2009年9月 3日 (木) 01時01分

バブル以降の日本では
社会の安心がすくなって
きていますよね。
もし
彼女の段階で35歳くらいの男性の
話だったら、安定した生活が壊れ
、ささやかな生活すら保証できない
社会の話になってしまいます。
アルツハイマーなどいつどこで
発症するかもしれない
そのとき
だれが
どのように
してささやかな幸せを提供して
いけば・・・
良い国づくりには課題が
おおい日本になりましたね。
これらをみんなで改善していかないと・・・
と思いました。

投稿: 茶々 | 2009年9月 1日 (火) 17時35分

こんにちわ。
早いものでもう9月ですね。
さすがに少し涼しいようです。

いい映画と言うことは聞いていましたが見ていません。
わたしも渡辺謙さんはとても好きですね。
彼も白血病ではとても苦悩したでしょうね。
自ら熱心に望んで映画化したというのもよくわかりますね。
記事を読んでほんとに演技は難しいだろうなあと思いました。
セリフでなく、目や表情で深い気持ちを表すのでしょうね。
ほんとに名優の演技はすごいと思います。
樋口さんもほんとにいい演技ですね。
落ち着いた美しさで彼女も好きです。
若年性アルツハイマー、どうしてこう次から次へ病気が出てくるのでしょうかね。
当事者、家族はほんとに苦しいと思います。
確かにきれいごとですむようなことではないでしょうね。
「なんとなく夫婦になってしまった、こんなんでいいのか?と後で思う夫婦」だったわたしとしては、もしそうなったらとても深刻な問題でしょう(^_^;)

投稿: KOZOU | 2009年9月 1日 (火) 12時39分

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