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2010年1月10日 (日)

『あえてブス殺しの汚名をきて』 

 これはまた古いつかこうへいさんのエッセイ集です。殺されていた女性がブスだったために、「何であんなブスを殺したんだよ!!」と刑事にこずかれ、「立派な犯罪者にしたててやる」とまで言わしめた『熱海殺人事件』。

それからというものつかさんはブス殺しのドンと言われるまでに女性をメッタ切りにしてきたと言う経路があります。なのでそれならば、汚名をきようじゃなかと出来た作品集です。               

 これまでも『鎌田行進曲』を書きましたが、決してきざなせりふは似合わないかれど、ふっとした瞬間に醸し出す優しさと情が人一倍あるのだと思えるのがつかさんなのです。だから1冊2冊じゃ修まらなくなってしまうんだと思うんですね。

 つかさんはまさに団塊の世代です。ですからこの世代の方たちにあTanaka003 りがちな照れくささが何ともいえず、私にはたまりません。
ロミオとジュリエットみたいなことは照れくさくて言えないのです。

 エッセイの中に、「傷ついた男たちにもたらされるのは何か」と言う章があります。

=たまに女の人からホレられたるすると、何か悪いことをしてるんじゃないかとブチ壊してしまいます。2人でお茶を飲んだり、映画を観たりするなどみっともなくてできません。一人で安酒くらって恨み言を口走っているほうがしっくりいくような気がするのです。
 いつもいつもテレ臭く思うことが、僕の唯一の価値観でした。=

 傷ついた男たちにもたらされるのは何か・・・傷つくことだけ上手になってみじめになることがとりえになってしまう。みじめさを手の平に転がしながら日々を過ごすのです。これは女も同じだと思うのですが・・・

 さらに私がつかさんを見直したのは、芝居が始まり、今日は○○の両親が見えてると聞くと、例え、○○さんのせりふが無い時でも、瞬時にせりふを作ってくれることです。

そしてテレビ局を回り、「うちの俳優を使ってやってください!」と頭をさげ、それを「仕方ないからさあ、やってあげてよ。」とそれとなくふる、男です。いい話ではありませんか!で終わればいいのですが、だんだん、「オレがとってきてやったんだろ、その役!!」とかえってくることしばし・・・

 でも当時は風間杜夫、平田満、加藤健一、萩原流行などせりふ覚えのいい役者さんが揃っていたので、いつどの役が回ってくるか解らないので全せりふを頭に入れていたと聞いたことがあります。案の定、つか劇団にいた役者さんはいい役者になってますよね。

 本当は『ジャイアンツは負けない』というジャイアンツファンなら泣いて喜ぶ作品を取り上げたかったのですが、本が本棚から消えてしまって、詳細が解らなくて書けませんでした。

といいつつ、何故『あえてブス殺しの汚名をきて』というの?と聞かれると、やっぱり、つかさんは、若くてかわいい娘が好きなのよ、としか答え様がありませんが。

団塊の世代の皆さんにはきっと頷ける内容だと思います。是非お手にとってみてください。

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コメント

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投稿: ふたなりロリ美少女レズプレイでハメられる | 2011年9月28日 (水) 04時47分

スイーツマンさん、おはようございます。
書いて下さっていたことに気づかず、ごめんなさい。
 私もつかさんのおかしさの中にある悲哀がたまらなく好きです。悲しさを読み取っていただけてそれだけで嬉しいです。
 ホントにさりげない言葉のはしはしに漂う哀愁は在日ということで苦労されたこともきっとあるのでしょう。
 お芝居で観られたらまた違った意味で感動するでしょうが、大学生のころはまだ興味がなく、今テレビで活躍している人たちで「熱海殺人事件」が札幌でも上演されていたんです、惜しいことしたと悔やまれてなりません。最近も舞台はやっているのでしょうね。これも昔ですが、村上龍さんの番組に出演されていて、とにかくテレまくってお酒をがぶがぶのんでいました。ひとたびお芝居となると世界の蜷川よろしく灰皿が飛ぶような修羅場になるのですから、凄いです。
 何か私の独断場になってさいまってすみません。
 読んでくださり、ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年1月24日 (日) 08時40分

つかこうへいさん

こうかくと語弊があるかもしれませんけれど、尊敬の意味を込めて。

演劇・映画界での「在日」の方々ってどうして、こうも面白い作品が描けるのだろうと考え込むこのごろです。

なにかの枠線をひこうとするようなところがあるのだけれど、収まらない悲しさがある。あるいは「先住民」たちがひいた枠内に受け入れてもらうことで幸福になったり、拒否されて悲しんだり。そんな感覚を受けます。(あくまでも私だけの感想ですよ)

投稿: 狼皮のスイーツマン | 2010年1月23日 (土) 16時47分

Marunagaさん、こんにちわ。こちらこそ、気づかなくてごめんなさい。お忙しそうですね。お身体は大丈夫ですか?

 つかさんの本は個人的に、はちゃめちゃなようで奥が深いので殆ど読みましたが、Marunagaさんのような真面目な方にはあまりお勧めできないのですが・・・ただ、笑ってくれれば充分ですので、思いつめないで読んでくれたら嬉しいです。

 私のコメントは、気にかけて下さらなくてもいいですよ、落ち着いた時、またお話しましょうね。

投稿: とこ | 2010年1月19日 (火) 04時59分

面白いタイトルです。
このタイトルに惹きこまれてしまいました(^^)
お名前は良く聞く方ですが、読んだ事は無く、是非読んでみたいと思わせられました。
でも、「蒲田行進曲」の方が有名なのですね。まずはこちらからかな??
とこさんの記事で興味を持ち、ちょっと調べたら、つかこうへいさんって、日本人では無いのですね。ちょっと驚きでした。

それにしても、最近やりたい事が山積みで忙しく、予定も取捨選択する様な生活をしていて、自分のブログもたまに覗く状況になってしまっています…(TT)。
とこさんにはとても温かいお言葉をいただく事が多く、すぐにお返事したく思っているのですが、なかなかお返事できないのがもどかしいです。すみません…。
もう少し落ち着いたら、もっと活発に動く予定です。
これからもよろしくお願いします。

投稿: Marunaga  | 2010年1月17日 (日) 07時17分

 アリファティック さん、こんばんわ。
こういう男性、やはりいてもいいですよね!!
でも今はいないのでしょうか・・・
陰を潜めているのかもしれません。
時代の流れから、言えば今日本男児!
という人に女性はなびかないかもしれない・・・
そう言われればそうかもしれませんね。
私も感傷なのでしょうか。憧れなのかもしれません。
男性は多くを語らずとも女性はだまって一歩後ろを歩く・・・
男尊女卑大いに結構・・・
私はそういう時代の女でありたい
そう思うのもいけないことでしょうかね。
今は遠き昭和の初めに生きるべきだったような
気がしてきました。
でもこう言って頂けるととても嬉しいです。
ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年1月11日 (月) 00時19分

つかさんは、かってこの国のどこにでもいた日本男児なのかもしれません。
表立って自分を出すことが苦手で気恥ずかしく、
すぐに照れてしまう。
今はそんな男性は女性にも見向きもされないような。
しかし、民族性というか、国民性というのでしょうか。
そんな融通に流されない男がこの世にいても
良いようにも思うのは、私の感傷でしょうか。

投稿: アリファティック | 2010年1月10日 (日) 20時43分

KOZOUさん、こんばんわ。お返事遅くなってごめんなさい。
つかさんも本来、九州男児で、ひけらかさないところが、KOZOUさんにも合い通じるものがあるような気がして、最近つかさんのことを良く考えるんです。二日酔いの朝、歯を磨いていて、急に「オェッ」となったりするのが快感になっていませんか?女性と御節を食べていて、最後に残ったものに手をつけられない女性って好きじゃないですか?と考察してみたりして・・・私って変ですか?でも基本、KOZOUさんのほうが、男らしいと思っています。色んな方に優しいところがちょっと焼けちゃうんですが(笑)。男はアホとかって言うのもテレ隠しに思いますしネ。なんだかKOZOUさんをカモにしているわけじゃないんですけど、こんな作品もたまにはいいかなって思ったもので、つい、書いてしまいました。また普通の記事を書きますね。KOZOUさんの記事との落差の激しさを痛感しました。
 こんなものまで読んで頂いて、ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年1月10日 (日) 19時24分

こんにちわ。
天気よくなり暖かくなりました。

お~~~強烈なタイトル、本は知っていましたが読んでいないですね。
まあ、殺すなら美人に限るのは限るでしょうけれど(^_^;)
「いつもいつもテレ臭く思うことが、僕の唯一の価値観でした」何ともクサイセリフでこんなこ公言すること自体、図々しい証拠だと思いますが、ま、やはりアーチストは作品が勝負ですかね。
つかさんはなかなか気の回る人だったのですね。
個性の強い劇団集団を切り盛りしていくことはほんとに大変なのでしょうね。
十把一絡げの団塊世代ですけれど確かにそれぞれに傷はあるでしょうね。
ただ傷を見せびらかすことだけは忍ばねばならないというまだ男気がありますね。

ヨガ、がんばってください。

いつも読んでいただきコメント大変ありがとうございます。

投稿: KOZOU | 2010年1月10日 (日) 12時48分

茶々君のご主人様、コメント大変恐縮です。
内容を総合的に表現できなくてすみません。とにかくあの当時のつかさんの舞台や読み物は面白いんです。
 こんなばかなと冷静に読まれると、返す言葉はないのですが、一度は角材振り上げて闘ったこと事のある団塊の世代にとっては、言い知れぬ憂いがあるのだということを、私はつかさんに教えられた気がします。傷つくことだけ上手になってしまったことは情けないことかもしれないけれど、人を傷つけない生き方をしたからこそ、言える言葉だなあと思いました。

 ヨガ、やっぱりいいですか!!自分ひとりで習得するのは難しいですかね。本を見てきて実践できそうなのを選ぼうかと。
だって、私、レッスンに通うお金がないんですもん。でもかなりハードそうですね。いろんなポーズだけでも覚えて、脳を活性化させたいんです。
 助言、ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年1月10日 (日) 08時12分

おはようございます。
きっと『鎌田行進曲』の主人公
みたいな人なんですね。我を捨てて
人のために生きる。だから機微に感じた
門下生が大きく成長していくんでしょうね。
いまは、押しのけても自分の世の中ですね。
きっと、将来に明るい希望がみえない社会だから
かもしれませんね。みんな自分のことを守るのに
精一杯。当時は、生きることにももっとおおらかでしたよね。

大切な御本みつかればいいですね。
これからは電子媒体の世の中
無くならないけど、味気ないような感じ・・・
産経新聞のIPHONEアプリ入れたのですが、
とっても無料とは思えないです!!


ヨガも昨年先生が入院するまで3カ月A-YOGAコース
してましたよ。静的な動きですが結構きついかった
です。汗いっぱいでした。ぜひぜひ体験入学をいっぱい
して、自分にあうヨガをしてくださいね。
最後のあのポーズで呼吸と瞑想はいいとおもいます。
キャンディーズ、ピンクレディの動的とは対照的ですが・・

投稿: 茶々 | 2010年1月10日 (日) 07時27分

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