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2010年2月20日 (土)

小椋佳 『40歳からの青春』

 私はまだ小学生の時から小椋さんの歌に惹かれていました。初めて聞いたのが『大いなる旅路』でした。鉄道100周年記念番組の主題歌でした。そこでは、この曲をバック音楽として吹雪の中を走ってくるSL列車の感動的なシーンが組まれてましたね。
誰が歌っているかも解らずレコードを探したのを覚えています。伸びやかな声、優しい声、そして曲も素晴らしいですが、詩がとてもいいですね。

 ここで、小椋さんのプロフィールを紹介します。

 1967年東京大学卒業後、日本勧業銀行(現みずほ銀行)に入行。同行に約四半世紀勤務、浜松支店長・本店財務サービス部長等を経て1993年退職しました。勿体無いないなあと思いましたよ。

1994年東京大学法学部に再入学。文学部思想文化学科に進み、哲学専攻にて2000年大学院修士号取得。この間、1971年自らの作詩作曲による初LPアルバム「青春・砂漠の少年」を発表しました。このあたりから詩に重みを増してきたように思います。

 3作目のアルバム「彷徨」は100万枚のセールスを突破 しました。以来、ソングライターとして、布施明、中村雅俊、堀内孝雄、美空ひばり等、多数のアーティストへ作品を提供。「シクラメンのかほり」「俺たちの旅」「夢芝居」「愛しき日々」「愛燦燦」など数多くのヒット作品があり、日本レコード大賞を始め数々の賞を受賞しましたね。

 作詩作曲・歌手活動の他、執筆活動や舞台創造も重ね始めました。『小椋佳 言葉のある風景』『思い込み』などなど、古書扱いのものもあります。
 少年少女たちの演じる音楽劇「アルゴ」や、邦楽界の歌い手たちを起用しての新歌唱舞台「ぶんざ」「一休宗純物語」の公演がその代表です。

 1998年以降、歌と語らいで綴る公演を「歌談の会」と称し、年間を通して全国各地にて開催中。2006年1月、「ぶんざ」「一休宗純物語」等に出演した高橋孝のデビュー・ミニアルバム「逢いたくて」をトータルプロデュースしています。
  2006年8月、約9年振りとなるフル・オリジナル・アルバム「未熟の晩鐘」をリリース。

 2007年3月、西本智実を指揮者に迎え、ミューザ川崎にて洗足学園音楽大学オーケストラをバックに「未熟の晩鐘シンフォニーコンサート」を行いました。
2007年夏「ぶんざ」「一休宗純物語」に出演し、「歌談の会」でも共演中の伊東恵里さんのニューアルバム「LONLEY WITH YOU」をトータルプロデュース。還暦を迎えてもなお精力的に創作活動、若手の育成に励んでおられます。

 という、多彩を発揮なさっていますね。でもまだ銀行に勤めながらギターを習い、少しずつ曲を作っていた頃が懐かしいですね。NHKで初めてコンサートを行った時、照れて、ギター演奏を間違えるなんて場面もありました。それから十何年もたち、ある雑誌でこう答えてました。

『僕は40歳を0歳だと思っています。だから10年、20年後が青春なんです。』と。いい言葉だと思いました。これからどんどん活躍するのだと、若かった私に刺激を与えてくれました。

 やはり才能がある方なのですね、子供、成人、大人の愛のテーマがちゃんとあるのです。でも青春を感じさせる歌が多いですね。
中でも、私のお気に入りは『めまい』『揺れるまなざし』『糸杉のある風景』『旅支度』・・・きりがないです。
 アルバムでは『彷徨』『残された憧憬-落書-』が最高です。

 特に気に入っている詩は『旅支度』

あなた一人の旅の仕度を
手伝う時のやり場の無さは
何処へ捨てましょう

ちょっと演歌っぽいですかね(笑)。それから『糸杉のある風景』はまさにゴッホの絵と同じ題名ですが、暗さがなく、こんな風にゴッホの
絵を観る小椋さんの感性に惹かれました。下記の詩も好きです。

ただお前がいい
わずらわしさに なげた小石の
放物線の軌跡の上で
通り過ぎてきた 青春のかけらが
飛び跳ねて見えた

そのてり返しを
そのほほに移していたお前
また会う約束などすることもなく
それじゃぁまたな と別れるときの
お前がいい

こんな小椋さんの歌をまた動画で探しましたが、無いものもあったので、この2曲でご勘弁ください。

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音楽」カテゴリの記事

コメント

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投稿: eebest8 fiverr | 2015年5月 8日 (金) 04時25分

おはようございます。
メールでも出していますが念のためにすみません。
あし@が調子わるいようですね。
あし友申請が見えないようです。
すみません、とこさんの方からもあし友申請出していただけないでしょうか。
気をつけて見ていますので。

投稿: KOZOU | 2010年2月22日 (月) 05時31分

スイーツマンさん、こんにちわ。返事が遅れてすみません。

そうですか、アニメの歌を・・・

でもNHKの「みんなのうた」でも子供向けの歌、歌ってましたから、老若男女関係なく楽しめる歌を志しているのでしょうね。
 彼の才能はやはり凄いと思います。

ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年2月22日 (月) 04時53分

学生のころに読んだSFもの、田中芳樹『銀河英雄伝説』 後年、社会人となったころ、アニメ化されました。結婚してkらレンタルビデオで借り、家内ていましたところ、エンデイングでこの方が唱っていて驚きでした。SFアニメに……。しかも妙に合ってました。不思議です。

投稿: 狼皮のスイーツマン | 2010年2月21日 (日) 10時17分

しのぶさん、こんばんわ。
いつもありがとうございます。
そうですね、今も変わらす、受け継がれている歌は残っていのですね。小椋さんのことを検索していたら、あまりに多くの歌が今も愛されているのだと、つくづく感じました。
 歌謡曲も最近は聴かなくなりましたが、小椋さんのCDは大事にしています。いつ聴いても、心が馴染みますね。
 しのぶさんも聴くことありますか?もし聴いてくれたことがあったなら、それはとても嬉しいです。
 ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年2月20日 (土) 21時58分

アリファティックさん、こんばんわ。いつもありがとうございます。『お腹の大きな王子様』、あの曲の中の子供の声は小椋さんのお子さんだと聞いたことがあります。優しくていい曲ですよね。
 フリーになられたのですね。生活、大変だと思いますが、やはりエンジニアに携わるお仕事、見つけられること、祈ってます。身体のこともありますし、無理して体調壊すのも心配ですが。でも何かきっと見えて来るのでしょうね、そう願っています。
 大変な中、ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年2月20日 (土) 21時48分

 こんにちは。
 日本の歌謡界にはなくてはならないお人ですね。
 歌謡曲が日本の文化に定着せず流行りとして廃れてしまっているのが、残念でなりませんが、それでも名曲は生き残っていくものですね。
 
 思い立ち決意したときがその人の青春だと、誰かが言っていました。
 老いを恐れず悠々と生きていきたいものですね。

投稿: 酒井しのぶ | 2010年2月20日 (土) 11時52分

小椋佳さんの曲というと、私にはお腹の大きな王子様というイメージがあります。
なんとなく、小椋さんの雰囲気のままのような感じがしてしまって。
世間から見れば、順風満帆のように思える人生も本人にとっては納得いかず、無理無理生きていることもあるでしょう。
それは、生活であったり家族を養っていくためであったり。
そのようなしがらみの中で、多くを諦めていくのが一般的な人生なのかもしれません。
私も研究所長の座を捨てて、フリーになりました。
おかげで、生活苦に悩まされる羽目に陥ってしまったのですが。
しかし、捨てなければ見えないものもありました。
安住の地から、荒野に出てみて人の本心が見えてくるようにもなりました。
苦しみ多き人生もまた捨てたものではないかもと思い始めています。

投稿: アリファティック | 2010年2月20日 (土) 10時43分

茶々君のご主人様、いつもありがとうございます。
本当にいい歌、いい声で歌ってくれますよね。
いえいえ、精神的にも肉体的にもご主人様にはかないませよ、いくら青春真っ盛りと言えども。
最近お姿を拝見してませんが、痩せましたか、それはっちょっと心配です。無理がたたっていなければいいですが。
そういうご主人様の体調はいかがですか?毎日ブログの更新だけでも大変なのに、身体を鍛えたり、探索したり。
 湯船に漬かって『愛燦燦』でもうなってみては?
小椋さんもギター教室へ通い出したのは遅かったようです。
ご主人様も遅くないですよ!!
私も何かを見つけたいと思ってしまいました。
いい刺激です。
 ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年2月20日 (土) 09時19分

KOZOUさん、おはようございます!!!.
いつもありがとうございます。昨日『旅支度』を思い出したのが書くきっかけとなりました。KOZOUさんのお陰です。
40歳からの青春、私もこの事はず~っと忘れていたのですが、小椋さんの曲を聴くと、ああ、そうだったなって思い出し、今は身にしみて感じるようになりました。あたいも青春真っ盛り!!こう考えると老後とか老人って言葉が無くなるみたいでエエです。まだ何かが出来そうな気がしてきますよね。いえいえ、KOZOUさんは真っ盛りですよ、天は二物を与えず、これ、KOZOUさんにそのままお返しです。才能があるって憧れます。でも小椋さんもKOZOUさんも努力の賜物でもあるんですよね。そこもまた、素晴らしいのですが。我々世代が頑張る時代ということですね。はい、40歳からの青春です(くどい!!)
 ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年2月20日 (土) 08時57分

ちょっとお兄さんなんですが、同世代の
先輩として尊敬できる人ですよね。

多彩と呼べる人で、歌声が哀愁がこもって
いていいですね。最近の歌謡にはないものが
たくさんありますよね。いつまでも青春まっただなか
なんでしょうね。精神年齢は負けていないかも?

だいぶ前にちょっとおやせになられた姿をみたとき
心配してました。

投稿: 茶々 | 2010年2月20日 (土) 07時46分

おはようございます。
今日も寒いです。

小椋桂さん本当にいい曲と詩ですね。
40歳からの青春、エエですねー。
あたいも青春真っ盛り(^_^;)
東大再入学で哲学専攻ですか。
あこがれまくりますね(^_^;)
キャリアを捨て華麗に転進、やはり胸を突き上げるものを否定できなかったのでしょうね。
天は二物、三物をあたえていますね。ルックスはまあ、贅沢なしで(^_^;)
最初聞いたのは好きだった人が好きだったからと言う不純なものでしたがすぐはまりました。
甘い声、そして詩がすばらしいですね。
動画の二つもいいですねー。
今はこんな優しい歌ははやらないのでしょうがやはり永遠の青春の歌だと思います。
アルバムでは彷徨が大好きでした。
「木戸をあけて」とか「少しは私に愛を下さい」などしびれたことを思い出します。
「40歳からの青春」ですね(くどい(^_^;))

投稿: KOZOU | 2010年2月20日 (土) 06時38分

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