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2010年2月28日 (日)

私の好きな俳優たち~萩原健一編

水谷豊世代で欠かす事の出来ないのは萩原ショーケンですよね。色々問題を起こし、俳優活動もままならなくなってしまいまいたが、元々甘えっ子で、結婚生活も『オレ、甘えちゃうから嫌われちゃうんだよね』と離婚後倉本聡氏に話しています。

 でも『太陽にほえろ』のマカロニ役でGS時代とは違うハードな側面を見せてくれたお陰で人気は急上昇。殉職シーンは男の子なら誰もがマネをしたのではないでしょうか。井上堯之、大野克夫らの音楽もまたよかったですよね。

 その後『傷だらけの天使』では当時の若者の風俗に鮮烈な印象を  与え、当時の視聴者のみならず、その後の日本のテレビドラマ界に与えた影響も大きい作品でといっていいでしょう。いまだに伝説的なドラマとして名高く、ファンも多いのです。恩地日出夫、深作欣二、神代辰巳、工藤栄一ら当時の日本映画界を代表する監督陣が参加し、市川森一がメインライターを務め、毎回豪華なゲストが出演しており、各話の完成度も高いといわれています。これも井上堯之バンドによる軽快なタッチのオープニングテーマ曲も有名で、いまだにテレビCMなどで流用されてましたね。
 水谷豊氏は今でも兄は二人(本当は一人です)だと言っています。

 それから一変して『前略おふくろ様』で東京の下町を舞台に照れ屋な板前の青年を見事に演じてくれました。彼の役の言動は、常に同世代を感化し、『~っすよ』という言葉が溢れていました。川谷卓三ら『ピラニア軍団』を一躍有名にしたのもこのドラマでした。

桃井かおり演ずる海ちゃん、坂口良子演ずるかすみさんも魅力的でした。

 ショーケンは既成の枠組みから完全に外れた強烈な個性と存在感、その圧倒的な感性の鋭さをもって当時シラケ世代と呼ばれた若者の間でカリスマ的な存在となり、以後も『八つ墓村』『影武者』等で演技にも磨きがかかっていきました。特に作家・連城三紀彦氏がショーケンをモデルにしたという直木賞作品を自身で演じた『恋文』(1985年/日本アカデミー賞優秀男優賞)など数多くの名演を残し、故・松田優作をはじめ後続の俳優に大きな影響を与えたそうです。

ドラマも『君は海を見たか』『ガラスの知恵の輪』『飢餓海峡』『豆腐屋直次郎の裏の顔』『課長サンの厄年』『外科医柊又三郎』など年齢に応じて変わっていく役もまたたまらなく引きつけられました。
 特に私的には『風の中のあいつ』(1973年)が好きでしたね。たしか主題歌はGS時代に人気を二分したジュリーが歌っていた記憶があります。(今でも歌えます)

 ロックシンガーとしても数々の名曲を残しましたが、俳優としてのショーケンのほうがやはりいいです。

 今後またテレビや映画に出ることがあることを祈り、今年3月に発売された『ショーケン』を読もうと思うのですが、なんだか嫌な予感がるので、買うのが怖いというのが、本音です。
ショーケンは心優しき人なのに・・・いわゆる団塊の世代が生んだ最大のスターの一人ですよね。

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コメント

KOZOUさん、こんばんわ。
ここまで読み返して頂けて光栄です。
ショーケンは男女問わず好きな方が多いことを今回初めて知りました。ショーケンだけのためのブログがあることも知って私が一番驚いた感じですね(笑)。

>破滅にあこがれる甘さと恥じらいがとても好きです。

はい、いくつになっても懲りない性分は破滅的ですね。ブレーキが利かないというか、悪く言ってしまえば、自制心に欠けるのでしょう。でも演技からは激しさや衒いも見えるところがたまらないんですよね。
 もうこんな役者さんは出てこないような、「あ~にき~」と言って回りに取り巻かれる人はそうそういないような気がします。最近の若者は照れと言うのを感じず、なんでも器用にこなすので、危なっかしさが無くてつまらないです。
 やはりKOZOU流アホが好きなのかもしれません(苦笑)。
 ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年3月10日 (水) 02時26分

こんばんわ。

わたしもショーケンは好きですね。
危うく激しく、それだけ飾り気がなく純粋だったのでしょうね。
女性は母性本能をくすぐられるのではとも思います。
特に今の若い連中、妙に取り澄まして結構利口な連中が多いようで、やはり団塊アホなのでしょうね。
破滅にあこがれる甘さと恥じらいがとても好きです。
実際の人間は簡単に破滅もできないですけれど。

投稿: KOZOU | 2010年3月 9日 (火) 23時28分

しのぶさん、こんばわ。
いつもありがとうございます。
破滅的なカリスマ、そんな言葉が似合いそうですね。
今なお、ファンが大勢いることに、今回私もびっくりしました。
本当に、存在感がある、そして歳とともに、穏やかな役が似合っていき、反面、まだ「傷だらけの天使」の頃の無邪気さを持っている、そんな気がしますね。これからまた私たちの前で照れた笑い顔を見せてもらいたいです。今も水谷豊さんはもう一人の兄貴だとおもっているそうです。嬉しいですね。

 ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年2月28日 (日) 19時11分

スイーツマンさん、こんばんわ。
いつもありがとうございます。
破天楼な生き方しか出来なかった彼の弱さは肯定せざるを得ませんが、自分の弱さが一番嫌だったのはショーケン本人だったと思います。いろんな事があったから今の彼が一番輝いてるかもしれないと思いたいです。
 ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年2月28日 (日) 19時01分

茶々君のご主人様、こんばんわ。返事が遅くなってごめんなさい。本当に精神的のもっと強ければ何度も同じこと繰り返さずにいい役者でとf度待っていたでしょうね。それが残念でたまりません。でも少しずつ仕事も復活してきているようです。歳を越えてもう、若い時のような無茶はしないと思いますので静かに見守ろうと思います。
 ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年2月28日 (日) 18時53分

 こんにちは。
 ショーケンかっこいいですよね。
 輝きがとてつもない人だと思います。いろいろな不祥事もそこらへんから来ているのでしょうね。
 
 わたくしも俳優としての彼が大好きです。
 役がどうのとか演技がどうのじゃなく、存在感がものをいうタイプですね。
 カリスマと呼ぶにふさわしい訳者だったと思います。

投稿: 酒井しのぶ | 2010年2月28日 (日) 12時54分

ショーケン。
テレビをあまりみないため。観たのはけっこう後になってからです。
イデア世界に直結する感性は、常識を取り払うがゆえに、俗世の慣習になじめないのかもしれません。

ともさんのブログは、TVをあまり観ないために、俗世から隔絶しがちな私にとって、貴重な情報となります。いつもありがとうございます。

投稿: 狼皮のスイーツマン | 2010年2月28日 (日) 11時10分

ショーケンっていろいろあって
残念ですね。現実と演劇の差がすくない
性格なのかそうなってしまうのか
そこがまた魅力の持主なのでしょうね。

私が知ったのは、NHK大河ドラマの新撰組?かな
そこで、人切り以蔵の役をみたとき
強烈な印象をもちました。おなじようにからだも
ガリガリでしたし、精神も荒んでいて
とても共感してみていた役者さんでした。

また、いい演技を期待したいですね!

投稿: 茶々 | 2010年2月28日 (日) 07時06分

ショーケン・ファンさん、お名前が」解らなくて、サイトに飛んで、ああ、ショーケン健在と安心させていただきました。
 ファンが多いことに改めてびっくりです。
でも嬉しいですね。時々お邪魔しますね。
 ありがとうございました。

投稿: とこ | 2010年2月28日 (日) 02時42分

はじめまして。
ショーケンのファンです。

悪い予感が、どういう方面でのものかわからないんですが(いろいろ考えられるので 笑)、
すごく面白かったですよ、「ショーケン」。

投稿: showken-fun | 2010年2月28日 (日) 01時05分

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